マッチングアプリは、いまや出会いのきっかけとしてめずらしいものではなくなりました。ただ「どれを選ぶか」と「どう使うか」で、その先の景色はずいぶん変わります。はじめての方に向けて、選び方と安全な使い方を、順を追って整理しました。
「出会い系」と「マッチングアプリ」の違い
この2つは同じものとして語られがちですが、使う人の目的も、運営のつくりも違います。まずここを分けて考えると、選ぶ基準がはっきりします。
| いわゆる「出会い系」 | 恋活・婚活のマッチングアプリ | |
|---|---|---|
| 目的 | その場かぎりの相手探しや雑談が中心。関係を続けることを前提にしていない | 交際や結婚を前提に、価値観の合う相手を探す。会うまでメッセージを重ねる文化がある |
| プロフィール | ごく短い自己紹介だけで匿名性が高く、相手の人となりが読み取りにくい | 年齢・居住地・仕事・趣味・結婚への考え方まで登録し、条件と価値観の両方で絞り込める |
| 課金 | メッセージ1通ごとのポイント制が多く、使うほど費用がふくらみやすい | 月額制が主流。期間内は追加費用を気にせずやりとりできる |
面識のない異性との交際を目的に相手を紹介するサービスは、出会い系サイト規制法上の「インターネット異性紹介事業」にあたり、公安委員会への届出が必要です。18歳未満は利用できず、事業者には公的な身分証による年齢確認が義務づけられています。登録時に年齢確認がまったくないサービスは、この時点で候補から外して構いません。
目的から、アプリのタイプを選ぶ
「どれが人気か」より先に、「自分は何を求めているか」から選ぶほうが遠回りになりません。大きく4つのタイプに分かれます。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 恋活型 | 20代〜30代前半が多く、まず会って話すところから。人数が多いぶん目的の温度差も大きい | 恋人を探したい、まずは友人から広げたい |
| 婚活型 | 結婚の意思をはっきり示して登録する人が中心。独身証明書や収入証明を求めるサービスもある | 期限を決めて結婚相手を探したい |
| コミュニティ型 | 趣味や価値観のグループでつながる形式。条件検索ではなく「話が合うか」から入れる | 条件より相性で選びたい |
| サポート型 | アドバイザーや仲人など、人が間に入って相手選びややりとりを支える | 一度アプリで挫折した、進め方に自信がない |
登録前に確かめる5つのこと
広告やランキングではなく、次の5点を自分の目で確かめてください。順番に優劣はありません。
- 目的が自分と合っているか。気軽な出会いが目的の場に婚活の意思で入ると、話がかみ合わずに疲れてしまいます。逆もまた同じです
- 年齢層と、住んでいる地域に人がいるか。全国の会員数が多くても、生活圏に相手がいなければ会うところまで進みません
- 本人確認と監視体制があるか。公的身分証による年齢確認、24時間の投稿監視、通報とブロックの導線。この3つは登録前でも公式サイトで確認できます
- 料金の仕組みが読めるか。月額制かポイント制か、無料の範囲はどこまでか、解約の方法はどこに書いてあるか。自動更新の条件までたどれるサービスを選びます
- 困ったときに相談できるか。やりとりが止まったとき、誰にも聞けないまま退会してしまう人は少なくありません。人のサポートがあるかは、続けられるかどうかを左右します
安全に使うためのルール
ほとんどの人は誠実に使っています。ただ、ごく一部の相手から身を守る方法を知っているかどうかで、安心して続けられるかが変わります。
基本のふるまい
- 個人が特定される情報は、会うまで伏せる。勤務先の名称、自宅の最寄り駅、通っている店の名前。悪意がなくても、組み合わせると個人にたどり着けてしまいます
- 初めて会うのは、昼間の人がいる場所で。カフェで1〜2時間と決めておくと、合わなかったときにも自然に切り上げられます
- 会う予定は、家族か友人に伝えておく。相手の名前と待ち合わせ場所を共有しておくだけで、安心の度合いが違います
この合図が出たら離れる
投資・副業・宗教・セミナーの勧誘は、恋愛感情を利用してお金を引き出す手口(ロマンス詐欺)の典型的な入口です。「今だけ」「あなただけに教える」は合図だと思ってください。金額の大小に関係なく、お金の貸し借りには例外をつくらないことが一番の防御になります。
- やりとりを急いで外部へ移そうとする相手に注意する。アプリの外は運営の監視が届きません。移すとしても、何度かやりとりを重ねて信頼できてからにします
- 違和感があれば、理由を説明せずブロックしてよい。断りの言葉を探して消耗する必要はありません。通報すれば、同じ被害を次の人が受けずに済みます
プロフィールと、最初のメッセージ
反応が返ってこない原因の多くは、相手の数ではなく、伝わり方にあります。手を入れる価値が大きいのはこの2つです。
写真は「盛る」より「わかる」
明るい場所で撮った、顔がはっきりわかる1枚をメインに。加えて、趣味や旅先など日常が伝わる写真を2〜3枚。加工が強い写真、集合写真だけ、サングラスやマスクで顔が見えない写真は避けてください。会ったときの落差が、そのまま信頼の目減りになります。
自己紹介文は、300〜500字で具体的に
「なぜ登録したか」を最初の1行に。休日の過ごし方、仕事の内容、これから一緒にやってみたいことを、固有名詞をまじえて書きます。「普通です」「よろしくお願いします」だけの数行では、読む側に手がかりが残らず、メッセージを送る理由がつくれません。
最初のメッセージは、相手の文章から引く
プロフィールの中の一点にふれて、質問をひとつだけ添える。3〜4行で十分です。「はじめまして、よろしくお願いします」だけの定型文や、いきなりの長文、外見だけへの言及は避けます。
よくある質問
何歳から使えますか?
身分証を出すのが不安です。
写真がないと出会えませんか?
どれくらいの期間で会えるものですか?
一度やめてしまいました。また始めても大丈夫ですか?
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