ニキビは治ったのに、赤みや凹凸が残ってしまった。写真に写ると特に目立つため、気にする方が多い部分です。跡には種類があり、それぞれ対処法も、かかる期間も違います。
ニキビ跡には3つの種類がある
| 種類 | 見え方 | 性質 |
|---|---|---|
| 赤み(炎症後紅斑) | 平らで、赤く見える | 時間とともに薄くなることが多い |
| 色素沈着 | 茶色っぽく残る | 時間はかかるが、薄くなることがある |
| 凹凸(瘢痕) | クレーター状にへこむ | 自然には元に戻りにくい |
自分の跡がどれなのかを見分けるのが最初の一歩です。種類が違えば、有効な対処も変わります。鏡で見ただけでは判断が難しいこともあるので、診察で確認するのが確実です。
種類によって対処法が変わる
赤みや色素沈着は、時間の経過とともに軽くなることがあります。日焼け対策をしながら経過を見る、という判断になる場合もあります。
一方、凹凸として残ったものは、自然に元通りにはなりにくいとされています。この場合、医療機関で対応を検討することになります。
凹凸に対して、化粧品でできることは限られています。強い洗浄やこすりすぎは、かえって炎症を招きます。種類の見極めと方針は、診察を受けたうえで決めてください。対応できる範囲も、結果も個人差があります。
期間の考え方
ニキビ跡の対処は、いずれも短期間では変わりません。肌には入れ替わりの周期があり、変化が見えるまでに時間が必要です。
婚活写真の撮影が近い場合、跡を消してから撮るのは現実的ではありません。いまできることと、時間をかけて取り組むことを分けて考えてください。
- いますぐできること:光の選び方で目立ちにくくする(正面からの自然光)
- 数週間〜数か月:新しいニキビを作らない。日焼け対策で色素沈着を防ぐ
- 長期:凹凸への対処を医療機関で相談する
これ以上増やさないために
跡を減らすことより、新しい跡を作らないことのほうが確実です。
- ニキビを潰さない。跡になる最大の原因です
- 炎症が強いものは早めに受診する。放置した期間が長いほど跡が残りやすくなります
- 日焼け対策をする。炎症後の肌は色素沈着を起こしやすい状態です
- こすらない。洗顔もタオルも、摩擦を減らします
自分の跡が、どの種類かを見分ける
対処法を選ぶ前に、まず自分の跡がどれなのかを確かめてください。簡単な見分け方があります。
| 見え方 | 考えられる種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 赤い、または紫がかっている | 炎症のあとの赤み | 触っても凹凸はありません。時間とともに薄くなることが多い |
| 茶色い、平らな跡 | 色素沈着 | 紫外線で濃くなります。日焼け対策が効きます |
| 触ると、へこんでいる | 凹みの跡 | 自然には戻りません。治療の対象になります |
| 盛り上がっている、硬い | 盛り上がった跡 | あご、胸、背中にできやすい。体質が関わります |
見分けるコツは、明るい場所で、横から光を当てて見ること。凹凸があるかどうかは、正面からの光では分かりません。指で触って、段差を感じるかどうかも確かめてください。
この違いが重要なのは、色の跡と凹凸の跡では、必要な治療がまったく違うからです。色の跡に凹凸用の治療をしても意味がなく、その逆も同じです。
色の跡は、時間と紫外線対策が効く
赤みと色素沈着は、凹凸に比べれば、改善が見込みやすい種類です。
赤みについて。炎症が治まったあとも、しばらく血管が拡張した状態が続くために赤く見えます。多くは数か月かけて薄くなっていきます。ただし、範囲が広い場合や、なかなか引かない場合は、血管に働きかけるレーザー治療が選択肢になります。
色素沈着について。炎症をきっかけに、その部分でメラニンが多く作られた状態です。ここでいちばん大事なのが、紫外線対策です。日焼けすると、消えかけていた色が再び濃くなります。
できること
- 日焼け止めを、毎日使う。曇りの日も、室内で窓際にいるときも
- こすらない。洗顔もタオルも、摩擦は色素沈着を悪化させます
- 新しいニキビを作らない。同じ場所に繰り返すと、色は濃くなります(ニキビの治療)
医療機関では、塗り薬(メラニンの生成に働きかけるもの、肌の入れ替わりを促すもの)や、内服薬、レーザー治療などが状態に応じて検討されます。種類の見立てが治療方針を決めるので、まずは診察を受けてください。
凹凸の跡は、早いほど選択肢が多い
いちばん相談が多く、いちばん難しいのが凹凸です。正直に申し上げると、完全に元の肌に戻すことは困難です。ただし、目立たなくすることはできます。
凹凸には、いくつか形があります。細く深いもの、丸くくぼんだもの、なだらかに広がったもの。形によって、向いている治療が違います。
医療機関で検討される方法には、次のようなものがあります。
- 肌に微細な傷をつけ、修復の過程で組織の入れ替わりを促す治療
- レーザーで表面を整える治療
- くぼみの下で癒着した部分を剥がす処置
- くぼみを充填する処置
いずれも自費診療で、1回で終わることは少なく、複数回にわたって行われるのが一般的です。費用と回数は、事前に必ず確認してください。
そして重要なのが、新しいニキビを止めてから取りかかることです。炎症が続いている状態で凹凸の治療をしても、また新しい凹凸ができてしまいます。順番は、ニキビの治療が先、跡の治療が後です。
期間と費用の、現実的な見通し
始める前に、どれくらいかかるのかを知っておいてください。途中でやめてしまう原因の多くが、見通しを持たずに始めることにあります。
| 種類 | 期間の目安 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| 赤み | 自然に薄くなるのを待つ場合、数か月 | 日焼け対策が中心なら、化粧品代のみ |
| 色素沈着 | 数か月〜1年程度 | 塗り薬・内服が中心。保険適用外のものもあります |
| 凹凸 | 数か月〜年単位 | 自費診療。複数回が前提になります |
| 盛り上がった跡 | 数か月〜 | 保険で対応できる場合があります |
大切なのは、婚活の予定と切り離して考えることです。「来月会うから、それまでに」という進め方では、どの治療も間に合いません。治療は治療として長い目で進め、婚活は今すぐ始めてください。
直前の対処としてできるのは、写真の光の当て方くらいです。横からの光は凹凸を強調するので、正面からのやわらかい光で撮る。詳しくは写真の撮り方をご覧ください。
気にしすぎないための、考え方
最後に、実感としてお伝えしておきたいことがあります。
肌の跡を理由に人が離れる、ということは、実際にはほとんどありません。相手は、あなたが思っているほど細かく見ていません。近くで肌を凝視する場面は、そもそも多くないのです。
むしろ影響が大きいのは、気にすることで起きる態度の変化です。
- うつむきがちになる
- 髪や手で顔を隠す
- 明るい場所を避ける
- 写真を出せず、そもそも始められない
- 会う約束を先延ばしにする
これらのほうが、跡そのものよりはるかに大きく結果を左右します。
治療は進めてください。同時に、治るのを待たずに動いてください。この2つは両立します。実際に、治療を続けながら出会い、結婚された方は大勢います。
写真を出すことに抵抗がある場合は、顔写真を出せないときに、公開範囲を絞る方法をまとめました。「全部を見せるか、何も見せないか」の二択ではありません。
日常で、悪化させないために
治療と並行して、これ以上悪くしないための習慣があります。とくに色の跡には効きます。
1. 紫外線を避ける。これがいちばん重要です。色素沈着は、日焼けで濃くなります。日焼け止めを毎日、曇りの日も、室内の窓際でも。
2. こすらない。洗顔、クレンジング、タオル。摩擦は色素沈着を悪化させる要因です。泡でやさしく、拭くときは押さえるように。
3. 新しいニキビを作らない。同じ場所に繰り返すと、跡は濃く、深くなります。いま出ているニキビの治療が、跡を増やさない最善の方法です(ニキビの治療)。
4. つぶさない、いじらない。すでにある跡を触ると、炎症が起きて悪化します。
5. 保湿する。乾燥した肌は、刺激に弱くなります。
6. 睡眠を確保する。肌の入れ替わりに関わります。
この6つは、費用がほとんどかかりません。そして、治療を受ける場合も、受けない場合も、共通して意味があります。
焦って強くこする、刺激の強い化粧品を試す、つぶす。これらは、いずれも逆効果です。色の跡は、時間とともに薄くなるものが多くあります。「悪化させないこと」を優先してください。
治療を受ける前に、確認すること
とくに凹凸の治療は自費診療になり、複数回が前提です。始める前に確認しておいてください。
費用について
- 1回の費用と、想定される回数
- 「何回でいくらか」の総額
- 回数を追加した場合の料金
- 麻酔代、薬代、アフターケアが含まれるか
期間と経過について
- 1回の施術後、どのくらいで日常生活に戻れるか。赤みや腫れが出る場合、人と会えない期間が生じます
- 施術の間隔。何週間空けるか
- 結果が見えるまでの期間
- どの程度の改善が見込めるか。「完全に消える」と説明された場合は、慎重になってください
安全について
- 起こりうる副反応と、その対応
- 施術後に気になる症状が出たときの連絡先
- いま治療中の薬や持病がある場合、受けられるか
そして、その場で契約を急がされる場合は、持ち帰ってください。「今日だけ」「今なら割引」は、判断を鈍らせるための条件です。まっとうな医療機関であれば、断られません。
複数の医療機関で相談することもおすすめします。方針や費用が異なることがあります。そして、婚活の予定と切り離して考えてください。「来月までに」という進め方では、どの治療も間に合いません。
写真で、目立たなくする方法
治療には時間がかかります。その間、写真でできる工夫を整理しておきます。
- 光を、正面から当てる。これがいちばん重要です。横からの光は、影で凹凸を強調します
- 薄曇りの日に、屋外で撮る。やわらかい光で、影が出ません
- 天井の照明だけで撮らない。真上からの光は、凹凸を最も強調します
- 気になる側と、反対の角度から撮る
- 少し離れて撮る。近づくほど、細部が写ります
- 加工は、控えめに。肌の質感まで消すと、会った日に落差が出ます
この6つで、加工に頼らずに目立たなくできます。そして、加工との違いは、会った日に落差が生まれないことです。
会う日の対策
- コンシーラーは、点で置いて境界をぼかす。広く厚く塗ると、かえって目立ちます
- 極端に明るい照明の店を避ける
- 前日に、新しい化粧品を試さない
そして、気にしすぎないでください。相手は、あなたが思うほど細かく見ていません。気にして下を向くほうが、印象に影響します。
よくある質問
放っておけば消えますか?
化粧品で改善できますか?
写真では目立たなくできますか?
自分で判断せず、受診したほうがいいですか?
市販の美容液で、凹凸は改善しますか?
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