眉は、手をかける時間に対して印象への影響がもっとも大きい場所です。費用もほとんどかかりません。それなのに、手をつけていない方が多い部分でもあります。
なぜ眉で印象が変わるのか
人が顔を見るとき、視線は目の周辺に集まります。眉はその視界に必ず入り、しかも表情の印象を左右する部分です。
- 眉尻が下がっていると、疲れて見える
- 伸びっぱなしだと、手入れをしていない印象になる
- 左右の形が違うと、なんとなく落ち着かない印象を与える
- 眉間の毛が繋がっていると、不機嫌に見えることがある
これらはいずれも、数分の手入れで変わります。顔の造作を変える必要はありません。
自分でやる場合の手順
最低限、次の3つだけで十分です。凝った形を作ろうとしないでください。
- 眉間と、眉の下のはみ出た毛を処理する。まずこれだけで印象が変わります
- 長すぎる毛を、眉用のはさみで切る。コームで毛を起こして、はみ出た分だけ
- 眉尻の位置を揃える。小鼻と目尻を結んだ延長線が目安と言われます
眉毛は生えそろうまでに時間がかかります。迷ったら切らない・抜かない。「少し物足りない」くらいで止めておくのが安全です。特に眉の上側は、抜くと形が崩れやすいので触らないほうが無難です。
プロに任せるという選択
自己流に不安があるなら、一度プロに整えてもらうのが結局は近道です。理容室や美容室で、カットのついでに頼めます。
一度整えてもらえば、その形が基準になります。あとは伸びた分を自分で処理すればよいので、次からは自分で維持できます。
また、眉の生え方に悩みがある場合(薄い、まばら、傷跡で生えないなど)は、医療機関で相談できる場合もあります。
やりすぎないための基準
婚活における眉の目標は、「整っている」であって「作り込んでいる」ではありません。
- 細くしすぎない。自然な太さを保つ
- 角度をつけすぎない。きつい印象になります
- 左右を完全に対称にしようとしない。人の顔は元々左右差があります
- 写真のためだけに大きく変えない。普段の自分から離れると、会ったときに違和感が出ます
道具を、3つだけ揃える
眉を整えるのに、多くの道具は要りません。次の3つで足ります。合計で千円台から揃えられます。
- 眉用のはさみ(コーム付き)。コームで毛を起こしながら、はみ出した長さだけを切ります。これがいちばん失敗しにくい道具です
- 眉用のシェーバー(電動)。剃刀より肌を傷つけにくく、細かい部分を整えられます
- 毛抜き。眉間の毛など、明らかに不要な部分だけに使います。使いすぎが失敗の元です
あると便利なのが、スクリューブラシ(マスカラの芯のような形のブラシ)です。毛の流れを整えるだけで、切る前より印象が良くなることがあります。切る前に、まずブラシで整えてみてください。それだけで十分な場合もあります。
使わないほうがいい道具もあります。普通のT字カミソリは、刃が大きく、削りすぎます。脱毛ワックスは、一度で広範囲が取れてしまい、修正がききません。
形を決める、3つの基準点
眉の形には、目安になる位置があります。顔の造作に合わせるので、誰にでも当てはまります。
1. 眉頭(眉の始まり)。小鼻の脇から、まっすぐ上に伸ばした線の上。ここより内側に生えている毛が、眉間のむだ毛です。
2. 眉山(いちばん高い位置)。黒目の外側の縁から、目尻のあいだあたり。ここが内側に寄ると、きつい印象になります。
3. 眉尻(眉の終わり)。小鼻と目尻を結んで、その延長線上。ここより短いと、顔が間延びして見えます。
高さについて。眉頭と眉尻は、ほぼ同じ高さに揃えます。眉尻が下がりすぎると、疲れて見えます。
太さについて。眉頭がいちばん太く、眉尻に向かって細くなるのが自然です。男性の場合、太さを変えないほうが自然に見えることもあります。
この3つの点を結んだ範囲の「外側にはみ出している毛」だけを処理してください。範囲の中を薄くしたり、細くしたりすると、一気に不自然になります。「形を作る」のではなく「はみ出しを取る」と考えると、失敗しません。
やってはいけない、5つのこと
眉の失敗は、元に戻すのに1〜2か月かかります。次の5つは避けてください。
1. 細くしすぎる。いちばん多い失敗です。細い眉は流行の影響が強く、時期によっては古い印象を与えます。迷ったら太めに残してください。足すのはいつでもできますが、戻すには時間がかかります。
2. 抜きすぎる。繰り返し抜いていると、その部分から生えてこなくなることがあります。抜くのは眉間だけにとどめ、あとは切るか剃るかにしてください。
3. 一度に、両方を仕上げようとする。片方を仕上げてから、もう片方を合わせようとすると、必ず左右が揃いません。両方を少しずつ、交互に進めてください。
4. 鏡に近づきすぎる。近くで見ると細部が気になり、切りすぎます。ときどき離れて、顔全体で見てください。
5. 夜、疲れているときにやる。照明が暗く、判断も鈍ります。明るい自然光の下、休みの日の午前中が最適です。
そして、会う予定の前日にはやらないでください。失敗したときに、取り返しがつきません。整えるなら1週間前までに。
整えたあと、少し足すという選択
形を整えても、毛が薄い、隙間があるという場合があります。ここは足して補えます。
眉ペンシル。足りない部分に、毛を1本ずつ描き足すように使います。線を引くのではなく、点を置くように。男性の場合、髪より少し明るい色を選ぶと自然です。
眉パウダー。ふんわりと影をつける形で、隙間を埋めます。ペンシルより失敗しにくく、初めての方に向いています。
眉マスカラ。毛の色を変えられます。髪を明るくしている場合、眉だけ黒いと浮くので、これで揃えます。
男性が使ってもいいのか。まったく問題ありません。使っていることは、見て分からない程度が理想です。「描いた」と分かる状態は避け、あくまで補う程度に。
市販の道具は、数百円から手に入ります。まずは薄い色のパウダーを1つ試してみるのが、いちばん失敗しにくい入り方です。
人に任せるという選択肢
自分でやるのが不安な場合、任せる方法があります。それぞれ性質が違います。
| 方法 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 理容室・美容室で、髪と一緒に | 数百〜千円程度 | いちばん手軽。髪型と合わせて整えてもらえます |
| 眉の専門サロン | 数千円 | 顔立ちに合わせた形を提案してもらえます。一度作ってもらうと、その後は自分で維持できます |
| 医療機関でのアートメイク | 数万円 | 色素を入れて形を作る施術。医療行為にあたります |
いちばんおすすめなのは、2番目です。一度プロに形を作ってもらい、それを写真に撮っておく。あとは、その形からはみ出した毛を自分で処理するだけで維持できます。「毎回サロンに行く」必要はありません。
アートメイクは、色素を皮膚に入れる医療行為です。数年かけて薄くなりますが、すぐには消せません。受けられるのは医師、または医師の指導のもとにある看護師に限られます。検討する場合は、医療機関であることを必ず確認してください。
眉の毛が極端に薄い、抜けてきた、左右差が大きいといった場合は、皮膚の状態や体調が関わっていることもあります。気になる場合は、一度相談してみてください。
顔立ちに合わせた、形の選び方
基準点に沿って整えるのが基本ですが、顔立ちによって、少し調整すると印象が変わります。
| 顔の印象 | 向いている眉 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 面長 | 横に長く、水平に近い形。顔の縦の長さが和らぎます | 角度をつけすぎる。より長く見えます |
| 丸みがある | やや角度をつけて、眉山をはっきりさせる | 丸い眉。全体が丸い印象になります |
| 輪郭がしっかりしている | 直線的すぎない、ゆるやかな形 | 細くしすぎる。輪郭とのバランスが崩れます |
| 目と眉の間が広い | 眉の下側を少し整えて、間を詰める | 上側を削る。さらに間が広がります |
| 目と眉の間が狭い | 下側は触らず、上側のはみ出しだけ処理 | 下を削る。きつい印象になります |
ただし、調整は「わずかに」にとどめてください。基準点から大きく外れると、不自然になります。基本は「はみ出しを取る」だけ。そのうえで、上か下かどちらを優先するかを変える程度です。
迷ったら、触らないほうが安全です。眉は、切りすぎると1〜2か月戻りません。「足りないくらい」で止めておいてください。
維持するための、周期
一度整えても、2〜3週間で崩れてきます。周期を決めておくと、迷いません。
毎日(10秒)
スクリューブラシで、毛の流れを整える。これだけで、印象が変わります。切る前に、まずこれを試してください。
1週間ごと(1分)
眉間のむだ毛を処理する。ここがいちばん早く伸びます。
2〜3週間ごと(5分)
はみ出した長さを、コーム付きのはさみで切る。上下の輪郭を、シェーバーで整える。
3〜6か月ごと
形が崩れてきたと感じたら、理容室や美容室、眉の専門サロンで一度整えてもらう。基準がリセットされます。
プロに整えてもらったら、正面から1枚撮っておいてください。次に自分で手入れするとき、これが基準になります。記憶だけを頼りにすると、少しずつ形がずれていきます。
会う予定がある場合
1週間前までに整えてください。直前だと、失敗したときに取り返しがつきません。そして、切りたてより、数日なじんだ状態のほうが自然に見えます。
写真を撮る場合も同じです。眉を整えてから撮ると、同じ顔でも印象が変わります。費用も時間もほとんどかからないのに、効果が大きい——それが、この部分の特徴です。
失敗しないための、3つの約束
眉の手入れで、これだけ守れば大きな失敗はありません。
1. 明るい自然光の下で、休みの日の午前中にやる
夜の照明の下では、細部が見えず、判断も鈍ります。疲れているときにやると、必ず切りすぎます。
2. 「はみ出しを取る」だけにする
形を作ろうとしないでください。基準点を結んだ範囲の外側だけを処理する。範囲の中を薄くしたり細くしたりすると、一気に不自然になります。
3. 会う予定の前日には、やらない
失敗したときに、取り返しがつきません。整えるなら1週間前までに。
そして、迷ったら触らないでください。眉は、切りすぎると1〜2か月戻りません。「足りないくらい」で止めておくのが、いちばん安全です。
心配な場合は、一度プロに整えてもらってください。理容室や美容室で、髪と一緒に頼めば数百円程度です。その形を写真に撮っておけば、次からは自分で維持できます。
費用も時間もほとんどかからないのに、効果が大きい。これが、眉という部分の特徴です。
相談先
眉の生え方に悩みがあるとき
傷跡で生えない、極端に薄いといった場合は、医療機関で相談できることがあります。皮膚の状態によって対応が変わるので、まず診察でご相談ください。
よくある質問
男性が眉を整えるのは不自然ですか?
どれくらいの頻度で手入れが必要ですか?
眉毛が薄いのですが。
男性が眉を整えるのは、不自然に見えませんか?
切りすぎてしまいました。どうすればいいですか?
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