プロフィール写真は、反応をもっとも大きく左右します。そして、いちばん簡単に改善できる部分でもあります。撮影機材も技術も不要な、光・角度・枚数の基本をまとめました。
光がすべてを決める
同じ人、同じ服装でも、光の条件で印象はまったく変わります。ここが、費用をかけずに改善できる最大のポイントです。
- 屋外なら、曇りの日か、晴れた日の日陰。直射日光は影が強く出て、疲れて見えます
- 屋内なら、窓に向かって立つ。窓を背にすると逆光になり、顔が暗くなります
- 時間帯は午前中か夕方前。真上からの光は目の下に影を作ります
- 天井の照明だけは避ける。影が濃く出ます
この4つを守るだけで、同じ写真とは思えないほど変わります。
角度と距離
| おすすめ | 避ける | |
|---|---|---|
| カメラの高さ | 目線の高さか、やや上 | 下から見上げる角度 |
| 体の向き | やや斜め | 真正面(証明写真のようになる) |
| 距離 | 胸から上が入る程度 | 顔だけのアップ、遠すぎて分からない |
| 視線 | カメラか、やや外す | 不自然に見開く |
自撮りより、誰かに撮ってもらうほうが自然になります。頼める人がいない場合は、スマートフォンをどこかに置いてタイマーで撮ってください。腕を伸ばした自撮りは、角度で分かります。
何枚、どういう写真を載せるか
3〜5枚が目安です。役割を分けて選びます。
- 1枚目:顔がはっきり分かる写真。ここで判断されます。明るく、自然な表情で
- 2枚目:全身が分かる写真。体型や雰囲気が伝わります。避けると「隠している」と思われます
- 3枚目以降:日常が伝わる写真。趣味、旅先、料理、ペットなど。会話のきっかけになります
3枚目以降は、会話の入口だと考えてください。相手が「これは何ですか」と聞ける要素があると、最初のメッセージが送りやすくなります。
やってはいけないこと
- 強い加工。輪郭や目の大きさを変えると、会った瞬間に分かります
- 全部が集合写真。どれが本人か分かりません
- サングラス・マスクだけ。顔が分からない写真しかないと、候補から外されます
- 5年以上前の写真。会ったときの落差につながります
- 他人が写り込んだまま。友人の顔を無断で公開することになります
- SNSと同じ写真。画像検索でアカウントが特定されます
いつ、どこで撮るか
光がすべてを決めるとお伝えしましたが、では実際にいつどこで撮ればいいのか。条件を具体的に決めておくと、迷いません。
いちばん簡単なのは、薄曇りの日の屋外です。雲が巨大な拡散板の役目をして、影が柔らかくなります。晴天の正午は、真上からの光で目の下や鼻の下に濃い影ができるため、意外と難しい条件です。
屋外なら、午前10時前後か、15時から日没1時間前まで。斜めから光が入るので、顔に立体感が出ます。夕方のやわらかい光は、誰が撮っても失敗しにくい時間帯です。
室内なら、窓のそばで、窓に体を向けて。窓を背にすると逆光になり、顔が暗く沈みます。顔に光が当たる向きに立つだけで、まったく別の写真になります。北向きの窓は一日を通して光が安定するので、特に向いています。
避けたいのは、天井の照明だけで撮ること。真上から当たるので、目の下に影が落ちて疲れて見えます。夜に撮るなら、部屋の明かりをつけたうえで、顔の正面にスタンドライトを置いてください。
白い壁の前に立つと、反射した光が下から顔に返り、影が薄くなります。白いシャツも同じ働きをします。機材を買う必要はありません。
スマートフォンの設定を、3つだけ変える
撮る前に、次の3点を確認してください。技術ではなく設定の問題なので、誰でも同じ効果が得られます。
1. インカメラではなく、アウトカメラを使う。自撮り用のインカメラは画質が劣り、広角のため顔が歪みます。背面カメラをセルフタイマーで使うと、画質も自然さも上がります。
2. ポートレートモードを使う。背景がぼけて、被写体が浮き上がります。背景の生活感も目立たなくなるので、部屋で撮る場合にも有効です。ただしぼかしを強くしすぎると不自然になるので、控えめに設定してください。
3. グリッド線を表示する。設定のカメラ項目でオンにできます。画面を9分割する線が出るので、顔の位置を上下の交点あたりに置くと、収まりのいい構図になります。
加えて、撮るときは連写してください。1枚ずつ撮ると表情が固まります。10枚、20枚と撮って、あとから選ぶ。プロの現場でも同じことをしています。良い写真は「撮る」ものではなく「選ぶ」ものです。
ひとりで撮るときの段取り
「誰かに頼むのが恥ずかしい」という方は多いのですが、ひとりでも十分に撮れます。段取りだけ決めておいてください。
- スマートフォンを、目の高さより少し上に固定する。棚の上、積んだ本の上、窓枠。少し見下ろす角度が、いちばん自然に写ります
- セルフタイマーを10秒に設定する。3秒だと構える時間がなく、表情が固まります
- バーストや動画から切り出す方法もある。10秒ほど動画を撮って、いい表情の1コマを静止画として書き出すと、作り込んでいない自然な表情が残ります
- 立ち位置に印をつける。床にテープを貼るなどして、毎回同じ位置に立てば、ピントと構図が安定します
- 1回の撮影で、服を2〜3着替える。同じ日に撮っても、服が違えば別の日に見えます。サブ写真をまとめて用意できます
それでも難しければ、スマホ用の小さな三脚が千数百円で手に入ります。撮影の自由度が一気に上がるので、続けるつもりなら買う価値があります。
サブ写真の役割分担
メイン写真だけを頑張って、2枚目以降を適当に済ませる方が多いのですが、実際に「会ってみたい」と思わせるのはサブ写真です。メインで足を止めてもらい、サブで人柄を伝える、という分担になります。
| 枚数 | 役割 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1枚目 | 顔がはっきり分かる | 上半身、正面か斜め45度、自然な笑顔 |
| 2枚目 | 全身の雰囲気が分かる | 立っている全身写真。体型を隠さない |
| 3枚目 | 趣味や日常が分かる | 旅先、スポーツ、楽器、作った料理 |
| 4枚目 | 人柄がにじむ | 笑っている瞬間、友人と(相手の顔は隠す) |
| 5枚目 | 会話のきっかけ | ペット、好きな景色、行った店 |
2枚目の全身写真は、特に効きます。これがないと「隠しているのでは」と受け取られ、会う段階で警戒されます。逆に載せておくと、会ったときの落差がなくなり、その後が進みやすくなります。
枚数は3〜5枚が適量です。1枚だけでは業者と見分けがつかず、10枚を超えると自己主張が強い印象になります。
選ぶときは、自分で選ばない
撮影よりも難しいのが、選ぶ工程です。自分では、良し悪しがほとんど判断できません。見慣れた自分の顔は、他人の目とまったく違う基準で見てしまうためです。
ですから、誰かに選んでもらってください。
- できれば異性の知人に。同性とは着目点が違います
- 3人に見せて、2人以上が選んだものを使う。ひとりの意見だと偏ります
- 聞き方は「どれがいい?」ではなく「どれがいちばん話しかけやすそう?」。顔の良し悪しではなく、印象を聞くのが正解です
- 頼める人がいなければ、1週間置いてから見る。時間を空けると、他人の目に近づきます
そして、反応が薄ければ、写真を変えてください。プロフィール文を書き直すより、1枚目の写真を差し替えるほうが、はるかに大きく数字が動きます。2週間ごとに1枚入れ替えて、反応を見る。これがいちばん確実な改善方法です。いいねを増やすにはもあわせてご覧ください。
避けたい写真の、具体例
撮り方より先に、使わないほうがいい写真を知っておくと、選ぶのが早くなります。
| 避けたい写真 | 理由 |
|---|---|
| 集合写真だけ | どれが本人か分かりません。他人の顔を無断で載せる問題もあります |
| 顔が小さすぎる、遠すぎる | 判断材料になりません |
| サングラス・マスク・帽子で顔が隠れている | 反応が大きく下がります |
| 下からのあおり | 威圧的に写り、鼻の穴が目立ちます |
| 暗い室内、天井の照明だけ | 目の下に影が落ちて、疲れて見えます |
| 車内・鏡越しの自撮り | 生活感が出すぎ、加工も疑われます |
| 散らかった部屋が背景 | 本人が気づいていないことが多い部分です |
| ブランド品や高級店を強調 | 意図とは違う印象を与えます |
| 上半身裸 | 目的を誤解されます |
| 加工が強すぎる | 会った日の落差につながります |
| 5年以上前の写真 | 髪型や体型が変わっています |
いちばん多いのが、上から3つです。顔が分からない写真は、どれだけ他が良くても反応が出ません。
そして、意外と見落とされるのが「散らかった背景」です。撮るときは自分の顔しか見ていないためです。投稿する前に、顔を隠して背景だけを眺めてみてください。1枚5秒で済みます。
季節と場所で、撮り分ける
1回の撮影で複数枚を揃えるなら、場所と季節を意識すると、バリエーションが作れます。
春・秋(もっとも撮りやすい季節)
- 公園、並木道、川沿い。自然光がやわらかく、背景も落ち着きます
- 屋外のカフェのテラス席
- 時間帯は、午前10時前後か、15時から日没1時間前
夏
- 日陰で撮る。直射日光は、影が強く出て顔が険しく見えます
- 汗と皮脂に注意。撮影前にあぶらとり紙を
- 屋内なら、窓際の明るい場所
冬
- 日が短いので、午後の早い時間に
- コートの写真は、体型が分かりにくくなります。室内で1枚、上着なしのものを
- 寒さで表情がこわばりやすいので、屋内と屋外を分けて
屋内で撮る場合の場所
- 窓際で、窓に体を向ける。背にすると逆光になります
- 白い壁の前。反射光が下から返り、影が薄くなります
- カフェの窓際の席。自然光が入り、背景も適度にぼけます
1回の撮影で、服を2〜3着替えてください。同じ日に撮っても、服が違えば別の日に見えます。サブ写真がまとめて用意できます。
そして、季節が変わったら、1枚だけ差し替えてください。真夏に厚手のコートの写真が並んでいると、古い印象を与えます。更新した利用者を優先表示するアプリもあるので、無駄になりません。
撮影の日に、用意するもの
撮る日が決まったら、前日までに次を用意しておいてください。当日、迷わずに済みます。
身なり
- 髪を、3日〜1週間前に切っておく。切りたてすぎると馴染みません
- 眉を整えておく
- 服を2〜3着、ハンガーにかけておく。白・紺・グレーの無地が基本
- アイロンをかけておく。しわは、写真ではっきり出ます
道具
- スマートフォン(充電しておく)
- 置き台になるもの。本を積む、棚を使う。三脚があれば理想的です
- あぶらとり紙。テカリは写真で目立ちます
- くし、または手鏡
設定
- 美肌・ビューティー機能をオフにする
- グリッド線を表示する
- セルフタイマーを10秒に設定
そして、撮る時間帯を決めておいてください。薄曇りの日か、晴れなら午前10時前後か15時以降。この条件が揃う日を選ぶだけで、仕上がりが変わります。
所要時間は、30分です。この30分が、その後の数か月の結果を左右します。
よくある質問
写真スタジオで撮ってもらうべきですか?
笑顔が苦手です。
何回も撮り直していいですか?
マスクを着けた写真しかありません。
古い写真を使ってもいいですか?
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