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なぜ身分証が必要?年齢確認の仕組みと、提出時に隠していい項目

公開 2026.08.15 更新 2026.08.16

マッチングアプリに登録すると、運転免許証などの提出を求められます。「知らないサービスに身分証を出して大丈夫なのか」と不安になる方は多いはずです。なぜ必要なのか、どこまで見せる必要があるのか、そして提出しないとどうなるのかを説明します。

年齢確認は、法律で義務づけられている

面識のない異性と出会えるサービスは、出会い系サイト規制法上の「インターネット異性紹介事業」にあたります。この事業を営むには公安委員会への届出が必要で、あわせて18歳未満を利用させないための年齢確認が義務づけられています。

つまり、身分証の提出を求めるのは、サービスが勝手にやっていることではなく、法律で求められているからです。むしろ、確認をきちんと行っているサービスほど、まっとうに運営されていると言えます。

年齢確認がある=安全とは限らないが、ない=危険は確実
年齢確認をしているからといって、そのサービスに危険な相手がいないとは限りません。ただし、確認をしていないサービスは、法律を守っていないか、届出をしていない可能性が高いということです。トラブルが起きたときに運営が対応してくれる見込みも薄くなります。

提出できる書類と、隠していい項目

一般的に使えるのは次の書類です。サービスによって扱いが異なるので、案内に従ってください。

確認に必要なのは「氏名」「生年月日」「書類が本物であること」の3点だけです。それ以外の情報は、多くのサービスで隠して提出できます。

書類 隠してよい項目
運転免許証 免許証番号、住所、本籍、顔写真以外の記載事項の一部
健康保険証 記号・番号・保険者番号(法律上、これらは隠すことが推奨されています)
マイナンバーカード 裏面は絶対に提出しない(個人番号が記載されているため)

付箋や紙で隠して撮影するか、画像編集で黒く塗りつぶしてから送ります。「隠してよい」と案内していないサービスには、その旨を問い合わせてから提出してください。

提出した画像はどう扱われるか

まっとうなサービスであれば、確認が済んだあとに画像を削除するか、暗号化して保管する運用になっています。プライバシーポリシーに保管期間と利用目的が書かれているはずなので、提出前に一度目を通してください。

また、身分証の画像が他の利用者に見えることは決してありません。運営の確認担当者だけが見るものです。プロフィールに表示されることもありません。

年齢確認がないサービスは使わない

登録してすぐメッセージが送れる、身分証の提出を求められない。そういうサービスは、次のいずれかです。

どれであっても、使う理由はありません。年齢確認の有無は、サービスを選ぶ最初のふるいとして使ってください。

確認の種類は、ひとつではない

「本人確認」とひとくちに言っても、サービスによって確認している内容が違います。どこまで確認されている場に自分がいるのかを知っておいてください。

確認の種類 何を証明するか 必要な書類 実施しているサービス
年齢確認 18歳以上であること 運転免許証、健康保険証、パスポートなど すべて(法律上の義務)
独身証明 配偶者がいないこと 市区町村が発行する独身証明書 婚活型の一部
収入証明 申告した年収の裏づけ 源泉徴収票、確定申告書など 婚活型の一部
学歴証明 申告した学歴の裏づけ 卒業証明書 一部
資格証明 職業資格の保有 医師免許、弁護士登録証など 一部

上の1行目は必ず行われますが、2行目以降は任意です。提出した人にはプロフィールに認証マークが表示されるのが一般的で、相手からの信頼を得やすくなります。

独身証明書の取り方

本籍地の市区町村役場で発行してもらえます。手数料は300円前後、郵送でも申請できます。「独身証明書」という名称で窓口に伝えれば通じます。結婚相談所への入会でも必要になる書類なので、婚活を本格的に進めるなら取得しておいて損はありません。

提出するときに、隠していい部分

身分証を送ることに抵抗があるのは自然です。ただ、必要な情報は限られているので、それ以外は隠して構いません。

項目 扱い
生年月日 見えるようにする(年齢確認の目的そのもの)
氏名 見えるようにする(書類の有効性の確認)
書類の名称・発行元 見えるようにする
住所 隠してよい
顔写真 隠してよい
免許証番号・保険者番号 隠してよい
マイナンバー 必ず隠す(提出を求められたら、そのサービスは使わない)

最後の行は重要です。マイナンバーの提出を求める出会い系サービスは存在しません。求められた場合は、その時点で利用をやめてください。マイナンバーカードを身分証として使う場合も、番号が記載された裏面ではなく、表面だけを提出します。

隠すときは、付箋やマスキングテープで
画像編集で塗りつぶす方法もありますが、加工の種類によっては元の情報が復元できてしまうことがあります。紙に付箋を貼ってから撮影するのがいちばん確実です。

提出した画像は、どこまで残るのか

気になるのは、送った画像がその後どうなるかです。まっとうなサービスであれば、次のいずれかの扱いになっています。

どちらであるかは、プライバシーポリシーか「安全への取り組み」のページに書かれています。書かれていないサービスには提出しないでください。

また、提出した画像が他の利用者に見えることはありません。相手に表示されるのは「年齢確認済み」という表示だけです。ここは安心してよい部分です。

削除を求めることもできる

退会したあとも画像が残っていないか気になる場合は、運営に削除を依頼できます。個人情報保護法により、本人からの求めがあれば対応する義務があります。問い合わせ窓口から、退会済みであることと削除の希望を伝えてください。

確認が通らないときの、よくある原因

提出しても差し戻されることがあります。ほとんどは撮り方の問題です。

差し戻しの理由 直し方
文字が読み取れない 明るい場所で、影が入らないように真上から撮る
四隅が写っていない 書類全体が枠に収まるように、少し引いて撮る
光が反射している 照明の真下を避ける。窓際の自然光がよい
隠しすぎている 生年月日と氏名は見えるようにする
有効期限が切れている 期限内の書類を使う
コピーを撮影している 原本を撮影する

確認にかかる時間は、早ければ数十分、混み合っていると1〜2日ほどです。週末は遅くなる傾向があるので、平日に提出するほうがスムーズです。

本人確認で「分からないこと」

ここが、いちばん誤解されている部分です。本人確認を通っているから安心、とはなりません。確認できる範囲が限られているためです。

確認できること 確認できないこと
18歳以上であること 独身かどうか
実在する人物であること 職業、勤務先、年収
提出された書類が本人のものであること 利用の目的(恋愛か、営業か、勧誘か)
過去の経歴、素行
プロフィール写真が本人かどうか

身分証には、婚姻の状況は記載されていません。免許証にも保険証にも、配偶者の有無を示す欄はありません。だから、既婚者が紛れ込む余地が残ります(既婚者の見分け方)。

目的も確認できません。業者が正規に身分証を提出して登録している場合があります(業者の見分け方)。

そして、写真が本人かどうかも確認されていません。身分証の顔写真とプロフィール写真を照合する仕組みがあるアプリもありますが、すべてではありません。

つまり、本人確認は「入口の最低条件」であって、安全の保証ではありません。ここを理解しておくことが、いちばんの防御になります。

証明書の提出を求めるサービス

本人確認より一段厳しい確認をしているサービスがあります。何をどこまで確認しているかで、集まる人が変わります。

これらを提出している利用者には、多くの場合、プロフィールに表示が付きます。相手を見るときの判断材料になります。

自分が提出する側になる利点もあります。証明が付いていると、書いている内容の信頼度が上がります。とくに年収や職業を書いている場合、証明の有無で受け取られ方が変わります。

証明書の提出があるサービスは、そのぶん手間がかかりますが、集まる人の真剣度がそろいます。結婚相談所との比較は結婚相談所との違いにまとめました。

提出するときの、実務的な注意

実際に提出する場面で、つまずきやすい点を挙げておきます。

マイナンバーカードを使う場合。提出するのは顔写真のある表面です。番号が記載された裏面は提出しません。通知カードは本人確認書類として使えません。

健康保険証を使う場合。記号・番号・保険者番号・QRコードは、隠して提出できるのが一般的です。生年月日と氏名が読めれば足ります。

撮影のときの注意

提出後の保管について、気になる場合。プライバシーポリシーで「保有期間」「削除」の記載を確認してください。「確認後すみやかに削除」と明記している事業者もあります。退会したときの扱いも、あわせて確認しておくと安心です。

個人情報の扱い全般については、個人情報はどこまで話すかにまとめています。

よくある質問

身分証を出さずに使う方法はありますか?
ありません。法律上の義務なので、確認を済ませないとメッセージ機能が使えない仕組みになっています。逆に、出さずに使えるサービスは避けてください。
顔写真は隠せますか?
書類が本物かどうかの判断に必要なため、顔写真は隠せないのが一般的です。ただし他の利用者には見えません。
審査にはどれくらいかかりますか?
多くは数十分から数時間、遅くても翌日には完了します。長くかかる場合は、画像が不鮮明で読み取れていない可能性があるので、撮り直して再提出してください。
退会したら、提出した画像は削除されますか?
サービスによります。プライバシーポリシーに保管期間が書かれているので確認してください。記載がない場合は、問い合わせて確認する価値があります。
健康保険証しか持っていません
使えます。ただし、保険者番号と記号・番号は隠して提出してください。この部分は年齢確認に必要ありません。なお、サービスによっては顔写真付きの書類を求める場合があるので、その際はマイナンバーカードの表面か、住民基本台帳カードなどを使ってください。
年齢確認をしないまま使い続けることはできますか
できません。法律上、メッセージのやりとりには年齢確認が必要です。確認前は、相手を探すところまでしかできない仕組みになっています。
顔写真を隠すと、なりすましを疑われませんか
年齢確認の目的は生年月日の確認なので、問題ありません。ただし、独身証明や収入証明を提出する場合は、氏名の一致を確認するため、隠せる範囲が変わることがあります。案内に従ってください。

監修

結 太朗 /縁結び士・エンムス プロデューサー

監修日:2026-08-15

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