プロフィール写真は、不特定多数の目に触れます。保存される可能性も、別の場所で使われる可能性もゼロではありません。過度に怖がる必要はありませんが、防げることは防いでおきましょう。
写真から何が起きうるか
| 起きうること | 頻度 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 他のSNSアカウントを特定される | 比較的多い | アプリ用に別の写真を使う |
| 生活圏を推測される | ある | 背景に建物・看板を写さない |
| 写真を保存され、別人になりすまされる | まれ | 完全には防げないが、通報で対処できる |
| 職場を特定される | ある | 制服・社名入りの物を写さない |
実際にもっとも多いのは、いちばん上の「SNSの特定」です。悪意がなくても、興味本位で調べる人はいます。
いちばん多い経路は「画像検索」
いまのスマートフォンは、画像を長押しするだけで検索できます。InstagramやXに載せている写真をそのままアプリに使うと、数秒でアカウントが見つかります。
そこから、投稿内容、行動範囲、交友関係、勤務先まで読み取られる可能性があります。相手が誠実な人でも、あなたの情報が一方的に多く渡ることになります。
マッチングアプリ用に、どこにも載せていない写真を用意する。これだけで、この経路は塞げます。撮り下ろしでなくても、SNSに投稿していない手持ちの写真で構いません。
写真を選ぶときの5つの確認
- 他のSNSで公開していない写真か。いちばん重要な確認です
- 背景に建物・看板・駅名が写っていないか。自宅や職場の周辺が特定されます
- 制服、社員証、社名入りの物が写っていないか。勤務先が分かります
- 車のナンバー、表札、郵便物が写り込んでいないか。細部まで確認してください
- 他人が一緒に写っていないか。友人の顔を無断で公開することになります。集合写真を使う場合は、他の人を隠してください
悪用されていると分かったら
自分の写真が別のアカウントで使われているのを見つけた場合、次の順で対応します。
- 証拠を保存する。該当ページのスクリーンショットとURL
- そのサービスに通報する。なりすましは、どのサービスでも規約違反です。多くの場合、削除されます
- 削除されない場合は、法的手続きも可能です。プロバイダ責任制限法に基づく削除請求や発信者情報開示という制度があります。弁護士や、法テラス(0570-078374)で相談できます
- 金銭被害や脅迫を伴う場合は警察へ。警察相談専用電話「#9110」
写真に残っている「見えない情報」
写っているものだけが情報ではありません。画像ファイルそのものに、撮影時の記録が埋め込まれています。これをExif(イグジフ)情報といいます。
Exifに含まれうるのは、次のような内容です。
| 項目 | 分かってしまうこと |
|---|---|
| GPSの位置情報 | 撮影した場所の緯度・経度。自宅で撮れば、自宅の座標です |
| 撮影日時 | いつ撮った写真か。「最近の写真です」と言っても分かります |
| 機種名 | 使っている端末 |
| 加工の履歴 | 編集ソフトを通した場合、その情報が残ることがあります |
ただし実際には、主要なアプリやSNSは、アップロード時にExifを削除しています。ですからアプリ経由で見られる心配は、ほとんどありません。危ないのは元のファイルをそのまま送る場合——メールやLINEで「画像として送る」ではなく「ファイルとして送る」を選んだときや、クラウドの共有リンクを渡したときです。
心配なら、撮影する前にスマートフォンの設定で位置情報の記録を切っておくのが確実です。iPhoneなら「設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス → カメラ」を「なし」に、Androidならカメラアプリの設定で「位置情報を保存」をオフにします。
背景から住所が絞られる、という現実
Exifよりも実際に多いのが、写り込んだ景色から場所が特定されるケースです。特別な技術は要りません。
特定の手がかりになりやすいものを挙げます。
- 駅名の看板、路線図、バス停の表示
- コンビニやチェーン店の看板と、その配置
- マンションの名称、部屋番号、郵便受け
- 車のナンバープレート
- 制服、社員証、名札、作業着のロゴ
- 窓の外の景色。特徴的な建物やタワーが写っていると、方角と階数まで推定されます
- 鏡やガラスへの映り込み。撮影者や部屋の様子が写ることがあります
対策は単純で、「屋外なら、どこにでもある背景を選ぶ」ことに尽きます。公園、街路樹、無地の壁。自宅の室内で撮る場合は、壁を背にして、窓を写さないだけで十分です。
写真を選ぶとき、人はどうしても自分の顔ばかり見ます。投稿する前に、顔を隠して背景だけを眺めてみてください。1枚あたり5秒で済み、これだけでほとんどの写り込みは防げます。
悪用の実際のかたち
「悪用」と一口に言っても、起きることには幅があります。頻度と深刻さを分けて把握しておくと、必要以上に怖がらずに済みます。
もっとも多いのは、なりすましへの流用です。他人の写真を使って別のアカウントが作られ、詐欺や勧誘に使われます。被害を受けるのは主に、その偽アカウントとやりとりした人ですが、写真の持ち主にも「自分の顔が知らないところで使われている」という被害が生じます。手口の詳細はロマンス詐欺の手口にまとめました。
次に、身元の特定です。写真を手がかりにSNSを探され、本名や勤務先にたどり着かれるケース。多くは執着した相手によるもので、防ぎ方は個人情報はどこまで話すかと共通します。
まれですが、加工や再配布もあります。顔だけを切り抜いて別の画像に合成する、まとめサイトに転載する、といった行為です。件数としては多くありませんが、起きたときの負担は大きくなります。
この3つに共通する入口は、「保存できる状態で、顔がはっきり写った画像が公開されていること」です。裏を返せば、公開範囲を絞れば、リスクはかなり下がります。多くのアプリにある「マッチングした人にだけ写真を見せる」設定や、ぼかし機能は、そのために用意されています。
見つけたときの、削除の求め方
自分の写真が無断で使われているのを見つけたら、順番を守って動くと、削除まで進みやすくなります。
1. 証拠を残す。URL、掲載されている画面、アカウント名、見つけた日時。スクリーンショットには、URLバーまで入れてください。後から「そこにあった」と示すために必要です。
2. 掲載元のサービスに通報する。多くのSNSやアプリに、なりすましや著作権侵害の申告窓口があります。自分で撮った写真であれば、あなたが著作権者です。この権利を根拠に削除を求められます。
3. 検索結果からの削除を求める。元のページが消せない場合でも、検索エンジンに削除申請できることがあります。GoogleとBingには、それぞれ申請フォームがあります。
4. 悪質な場合は、発信者情報開示という手段がある。プロバイダ責任制限法に基づき、投稿者の情報開示を求める制度です。手続きには弁護士を通すのが一般的です。費用はかかりますが、名誉毀損や性的な画像が絡む場合は選択肢になります。
5. 相談先。「違法・有害情報相談センター」(総務省の支援事業)では、削除依頼の書き方について無料で助言が受けられます。性的な画像に関しては、「セーフライン」や警察の「#9110」も窓口になります。
ひとりで抱えると、対応が遅れがちです。時間が経つほど拡散も進むので、早い段階で相談してください。
SNS側の設定を、先に締める
アプリの写真だけを気にしていても、SNSが開いたままでは、そこから情報が集まります。登録の前に確認してください。
写真に関わる設定
- アカウントを非公開にする。これがいちばん確実です
- 過去の投稿の公開範囲を、一括で変更する。多くのSNSに、まとめて変える機能があります
- タグ付けを承認制にする。他人が自分を写した写真にタグを付けると、勝手に公開されます
- 位置情報の付いた投稿を削除する。とくに自宅の近所で撮ったものから優先して
- プロフィール写真を、アプリで使っているものと変える。同じだと、画像検索でつながります
見落としやすい場所
- ストーリーズやハイライト。本編を非公開にしても、こちらが残っていることがあります
- グループへの投稿。自分のアカウントが非公開でも、公開グループへの投稿は見えます
- 他の人が投稿した、自分が写っている写真
- フリマアプリや、レビューサイトのプロフィール
- 使っていない古いアカウント。検索に残っていることがあります
この作業は、30分ほどで終わります。そして、一度やれば、しばらく効果が続きます。登録してから慌てるより、先に済ませておいてください。
写真を送るとき、送られたとき
やりとりの中で写真を交換する場面があります。ここにも、決めておくべきことがあります。
送るとき
- 相手の写真を先に見せてもらう。一方的に送る必要はありません。「お互いに交換しませんか」と提案すれば、対等になります
- アプリ内のメッセージで送る。外部に出る前のほうが、通報とブロックが機能します
- 背景を確認する。顔を見せる段階でも、場所が分かる背景は避けてください
- 加工しすぎない。会った日に落差が生まれます
- 送らないという判断も、いつでもできます。「まだ控えさせてください」で構いません
絶対に送らないもの
下着姿や、裸の写真。どれだけ信頼している相手でも、送らないでください。一度送った画像は、取り消せません。関係が終わったあとに使われる、という事例が実際にあります。
「自分も送るから」「特別に」と求められた場合も、応じないでください。これは、そのための常套句です。
送られてきたとき
- 求めていない性的な画像が届いた場合は、規約違反です。保存して通報してください
- 相手の写真を、他人に見せない・保存して使い回さない。自分が求める扱いを、相手にもしてください
もし、すでに送ってしまって脅されている場合。要求に応じず、証拠を保存して、警察相談専用電話「#9110」に相談してください。応じるほど要求は増えます。ひとりで抱えないでください。
よくある質問
顔を出さないほうが安全ですか?
スクリーンショットは防げますか?
写真に位置情報は残りますか?
加工アプリで撮った写真なら、位置情報は残りませんか?
自分の写真がどこかで使われていないか、確認できますか?
縁結び士 結太朗の縁結びアプリ
ふたりの縁を、ゆっくり育てる。
エンムスは、日本初の縁結び士・結太朗がプロデュースする縁結びアプリです。たくさんの人と出会うことより、自分らしくいられる誰かと出会うこと。焦らず、あなたの歩幅で進められます。現在、アプリ公開に向けて事前登録を受付中です。
無料で登録する 入力は約3分/登録は無料です