登録してみたいけれど、怖くて踏み出せない。その気持ちには理由があり、ひとつずつ確かめれば、たいていは小さくなります。よくある不安を6つ挙げて、それぞれに対する現実的な答えを書きました。
不安1:変な人に会ってしまいそう
もっとも多い不安です。ただ、会うかどうかを決めるのはあなたです。メッセージのやりとりだけで違和感があれば、会わなければいいだけです。
そして、実際に会う段階でも守る手立てがあります。昼間のカフェを選ぶ、1〜2時間で切り上げる、家族に予定を伝えておく。この3つで、大半のリスクは避けられます。
不安2:個人情報が漏れそう
渡す情報を自分で決められます。会うまでは、本名も勤務先も最寄り駅も伝える必要はありません。「下の名前」「◯◯市のあたり」「IT関係の仕事」で会話は成立します。
写真についても、SNSに載せていない別の写真を用意するだけで、いちばん多い特定経路は塞げます。
不安3:知り合いに見つかりそう
多くのサービスに、電話帳の連絡先を同期して、知り合いに自分を表示しない機能があります。設定を有効にしておけば、職場の人や友人に見つかる可能性は大きく下がります。
そして、もし見つかったとしても、相手も同じサービスを使っているということです。お互いさまなので、そっと画面を閉じれば済みます。
不安4:誰からも相手にされなさそう
この不安には、はっきりお答えできます。反応の有無を決めるのは、あなたの価値ではなく、写真と自己紹介文です。
同じ人でも、暗い場所で撮った写真と明るい場所で撮った写真では、反応がまるで違います。「普通です。よろしくお願いします」だけの自己紹介と、休日の過ごし方が具体的に書かれた自己紹介でも同じです。
ここは技術の問題なので、変えられます。そして、変えれば結果も変わります。
不安5:断るのが苦手
マッチングアプリでは、断る理由を説明しないのが標準です。返信しない、ブロックする。それだけで済みますし、相手に通知も行きません。
やりとりを重ねた相手には「今回はご縁がなかったということで」の一文だけ送れば十分です。それ以上の説明は、お互いのためになりません。
不安6:お金がかかりそう
登録、プロフィール作成、相手の検索、「いいね」を送る、マッチングする。ここまでは無料のサービスがほとんどです。有料になるのは、メッセージを送る段階からです。
つまり、「どんな人がいるのか」を確かめるだけなら、費用はかかりません。課金は、話したい相手が見つかってから判断すれば十分です。
まず、ここから始めてください
いきなり全部やろうとしなくて構いません。段階を踏めば、そのつど判断できます。
- 登録して、眺めるだけ。どんな人がいるかを見る。無料です
- プロフィールを作ってみる。公開しなくても、書いてみるだけで自分の考えが整理されます
- 気になる人に「いいね」を送ってみる。反応がなくても失うものはありません
- やりとりをしてみる。合わなければ、そこでやめて構いません
- 会ってみる。昼のカフェで1〜2時間から
どの段階でも、やめる自由があります。一歩進むごとに決めればいいので、最初から先のことまで心配する必要はありません。
怖さの正体は「取り返しがつかない気がする」こと
ここまで6つの不安を見てきましたが、そのどれもが、根っこでは同じところにつながっています。「一度始めたら、戻れないのではないか」という感覚です。
けれど実際には、ほとんどすべてが、あとから戻せます。
| 心配していること | 実際は |
|---|---|
| 登録したら、ずっと続けなければいけない | いつでも退会できます。多くのアプリで、退会は数タップで終わります |
| 写真を出したら、消せない | 差し替えも削除もできます。マッチングした人にだけ見せる設定もあります |
| やりとりを始めたら、断れない | ブロックすれば、それ以上は届きません。理由の説明も不要です |
| 会うと約束したら、行かなければいけない | 断って構いません。当日でも同じです |
| 課金したら、抜けられない | 自動更新は解除できます。手順は下のリンクにあります |
つまり、怖さの大部分は「知らない」ことから来ています。やめ方や断り方をあらかじめ知っておくと、始める前の重さがかなり軽くなります。退会と課金の解除については退会と解約の手順に、断り方は通報とブロックの使い方にまとめています。
先に出口を知ってから入る。これが、いちばん安心できる始め方です。
10分でできる、いちばん安全な始め方
「いきなり全部やろう」とするから、重く感じます。今日は、ここまでで止めて構いません。
1. ニックネームを決める(1分)
本名の一部か、まったく別の呼び名。SNSで使っているIDは避けてください。
2. 知り合いに会わない設定をオンにする(1分)
設定画面のプライバシー項目にあります。電話帳やSNSの友だちと、お互いに表示されなくなります。登録直後に、いちばん先にやる価値がある設定です。
3. 写真は「一旦、非公開」で入れる(3分)
多くのアプリに、マッチングした相手にだけ写真を見せる設定があります。まずこれで登録し、慣れてから公開範囲を広げれば十分です。
4. プロフィールは3行だけ書く(3分)
完璧に書こうとすると、そこで止まってしまいます。「仕事」「休日の過ごし方」「これから会いたい人の雰囲気」。この3つだけで、最初は成立します。あとから何度でも直せます。
5. 何もせず、1日眺める(2分)
メッセージを送る必要はありません。どんな人がいるのかを見るだけ。ここまでで、恐れていたことの半分は「そんなものか」に変わります。
課金が必要になるのは、多くの場合メッセージを送る段階からです。つまり、雰囲気を確かめるところまではお金がかかりません。無料でできる範囲で詳しく説明しています。
「1週間だけ試す」と決めてしまう
それでも踏み出せないとき、有効なのが期限を切ってしまうことです。
「合わなければやめる」ではなく、「1週間やって、合わなければやめる」と決めます。この違いは大きく、前者は判断を先送りにしますが、後者は終わりが見えているぶん、始めやすくなります。
1週間でやることも、あらかじめ決めておきます。
- 1〜2日目:登録と設定だけ。誰にも連絡しない
- 3〜4日目:気になった人に「いいね」を送ってみる。返ってこなくても気にしない
- 5〜7日目:マッチングした相手に一言だけ送る。返信が来たら続ける、来なければそれまで
この1週間で、「自分に向いているかどうか」はだいたい分かります。そして、向いていないと分かったなら、それも収穫です。結婚相談所や、知人の紹介といった別の道に進む判断ができます。結婚相談所との違いもあわせてご覧ください。
大切なのは、やってみないと分からないことに、想像で答えを出そうとしないことです。1週間の実際の経験は、1か月の想像より正確です。
始めたあと、最初につまずくところ
実際に登録した方が、最初の2週間でぶつかりやすいのは、次の3つです。先に知っておけば、落ち込まずに済みます。
1.「いいね」が来ない、あるいは返事が来ない
これはほぼ全員が通ります。原因の多くは、写真とプロフィールが整っていないことで、あなた自身が否定されたわけではありません。写真を1枚変えるだけで反応が変わることは珍しくありません。写真の撮り方といいねを増やすにはをご覧ください。
2. やりとりが続かない
質問と回答の往復になって、数通で止まる。これも定番です。話題の作り方には型があり、会話が続かないときの話題にまとめています。
3. 疲れてくる
毎日開いて、反応を確かめて、うまくいかない。これが続くと消耗します。休んで構いません。アプリは逃げませんし、1週間離れても不利になりません。婚活疲れのサインで、休むべきタイミングを扱っています。
この3つを「自分だけの失敗」だと感じてやめてしまう方が、とても多いのです。全員がここを通ります。そのことだけ、覚えておいてください。
不安7:うまく話せる自信がない
ここまでの6つに加えて、相談の多い不安があと2つあります。順に答えます。
まず、「話し上手である必要はありません。」むしろ、よく話す人より、聞ける人のほうが好まれます。
アプリでの出会いは、この点で有利です。
- やりとりは文章から始まる。考える時間があります
- 相手の情報が、会う前に手に入る。プロフィールを読んで、質問を用意していけます
- その場の反応の速さを、求められない
合コンや紹介との、いちばん大きな違いがここです。準備できることが多いのです。
当日の具体的な準備
- 質問を5つ、メモしていく。詰まったときに開けばいい、というだけで安心できます
- 自分の話を3つ用意する。仕事、休日、最近あったこと
- 「緊張しますね」と言ってしまう。これが最も効きます。相手も緊張していることが多く、そこで空気が緩みます
- 沈黙を埋めようとしない。数秒の間は、相手はほとんど気にしていません
そして、回数を重ねると確実に楽になります。1人目はつらいはずです。3人目あたりから、自然に話せるようになります。詳しくは人見知りでも続く婚活の型と初デートの会話をご覧ください。
不安8:写真に自信がない
もうひとつが、これです。「顔で判断されるなら、勝ち目がない」という感覚。
実際に見られているのは、顔立ちではありません。写真から伝わっているのは、次のようなものです。
- 清潔感があるか
- この人と会って、気詰まりにならなそうか
- 手入れをしている人かどうか
- 生活の様子が想像できるか
そして、これらはすべて、後から整えられる要素です。
今日からできること
- 光を変える。薄曇りの屋外か、窓際で。天井の照明の下では、誰でも疲れて見えます
- 角度を変える。カメラを目の高さより少し上に、体は斜め45度
- 服のサイズを合わせる。費用0円で、印象がいちばん変わります
- 眉を整える。30分、数百円。効果は大きい
- 30枚撮って、人に選んでもらう。自分では良し悪しが分かりません
この5つで、同じ顔でもまったく違う写真になります。「顔が悪いから」と感じていたものの正体が、実は写り方だった——これは非常によくあることです。
そして、加工で盛らないでください。会った日に落差が生まれると、見た目の評価が下がるのではなく、話した内容全体の信頼が下がります。実物のほうが良ければ、それは加点になります。
撮り方の手順は写真の撮り方、整える順番は見た目の整え方にまとめました。
今日、10分でできること
ここまで読んで、それでも一歩が出ない方へ。今日やることを、3つだけにします。
1. アプリを、ひとつだけ選んで登録する(5分)
比べ続けても決まりません。無料で登録できるものを、ひとつ選んでください。合わなければ、変えればいいだけです。
2. 「知り合いに会わない」設定をオンにする(1分)
設定画面のプライバシー項目にあります。これで、不安の大部分が解消します。
3. 何もせず、閉じる(0分)
今日はここまでで構いません。写真も、プロフィールも、明日以降で十分です。
この3つで、今日は終わりです。合計6分。誰にも連絡せず、誰にも見られません。
そして、明日以降に、写真とプロフィールを用意してください。それも、1日1つずつで構いません。
いちばん大きな壁は、登録することそのものです。ここを越えてしまえば、あとは少しずつ進められます。そして、いつでもやめられます。退会は数タップで終わります。
「取り返しがつかないこと」は、何ひとつありません。今日は、登録して閉じるだけで十分です。
よくある質問
登録だけして、何もしないままでも大丈夫ですか?
やめたあと、また始めることはできますか?
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