地方では、そもそも検索してもヒットする人が少ない。この問題には、いくつか具体的な対処法があります。
まず、母数を確認する
使っているサービスで、自分の条件(年齢±5歳、通える範囲)で検索してみてください。数十人しか出てこないなら、そのサービスはあなたの地域では機能していません。
いくつかのサービスを無料の範囲で試して、いちばん人数が出るものを選ぶ。地方では、これが最初にやるべきことです。
範囲を広げる3つの方法
1. 地理的な範囲を広げる
県内全域、隣接県、または最寄りの都市圏まで含めます。「車で1時間半」を目安にすると、選択肢がかなり増えます。
2. 条件を絞りすぎない
母数が小さい地域で条件を細かく設定すると、該当者がゼロになります。必須条件は2〜3個までにしてください。
3. 複数のサービスを併用する
都市部と違い、地方ではサービスごとに利用者の偏りが大きくなります。2つ試して、反応のあるほうに絞るのが効率的です。
距離がある相手との進め方
| 距離 | 進め方 |
|---|---|
| 車で1時間以内 | 通常どおり。月2〜3回は会えます |
| 1〜2時間 | 会うのは月1〜2回。電話やビデオ通話を併用する |
| それ以上 | どちらかが移る前提。早い段階で話し合う |
- 会う日は、まとめて長めに。移動の負担があるぶん、1回の時間を長く取ります
- 交互に行き来する。片方だけが移動し続けると、不満が溜まります
- ビデオ通話を使う。会えない期間の距離を埋められます
- 将来の住まいを早めに話す。ここを避けると、進んでから行き詰まります
自治体の支援も併用する
多くの自治体が、結婚を希望する人向けの支援事業を行っています。地域によっては、マッチングシステムや出会いのイベント、セミナーなどが用意されています。
地元の人と出会いやすいのが利点です。内容は自治体ごとに違うので、お住まいの市町村や都道府県のホームページで確認してください。アプリとの併用も可能です。
母数を、数字で確かめる
「人がいない」と感じたとき、まず実際の数を確認してください。感覚と実数は、しばしば食い違います。
確認のしかた
- 1. 検索条件をすべて外す。年齢、身長、年収、すべて解除して、地域だけで検索します
- 2. 表示される人数を数える。アプリによっては件数が表示されます
- 3. 条件をひとつずつ戻して、どこで激減するかを見る
この作業で、「地域に人がいない」のか「条件で絞りすぎている」のかが判別できます。実際には後者であることが少なくありません。
目安として、地域だけで100人を下回る場合は、範囲を広げる必要があります。50人を下回るなら、そのアプリはその地域で機能していません。アプリを変えるほうが早いと判断してください。
アプリごとに利用者の分布はまったく違います。都市部に強いアプリ、地方でも会員数を確保しているアプリがあります。2つを無料の範囲で登録して、母数を比べてみてください。
距離のある相手と、どう進めるか
範囲を広げると、必然的に距離のある相手が候補になります。進め方には型があります。
1. 会う前に、必ず通話をする。移動に時間と費用がかかるぶん、会う前の見極めが重要になります。ビデオ通話を一度挟むだけで、無駄足が大きく減ります。
2. 初回は、中間地点で会う。どちらか一方が全部移動する形にしないでください。最初から負担が偏ると、続きません。
3. 初回から、長時間にしない。遠出したのだからと一日を予定する方がいますが、合わなかったときに苦しくなります。2〜3時間で区切り、良ければ延ばす形に。
4. 会う頻度を、最初に話し合う。月1回なのか2回なのか。期待値がずれていると、必ず不満が出ます。
5. 会わない期間の連絡を決める。週に1回の通話、毎日の短いメッセージ。距離のある関係では、この習慣が関係を支えます。
6. 交通費の負担を決めておく。気まずい話ですが、曖昧にすると片方に不満が溜まります。交互に行く、あるいは折半する。
自治体の支援を、必ず確認する
地方であればあるほど、公的な結婚支援が充実している傾向があります。人口減少への対策として、力を入れている自治体が多いためです。
都道府県の結婚支援センター。多くの県が運営しています。独身証明書の提出が必要で、身元の確認という点ではアプリより厳格です。登録料も、民間の結婚相談所と比べてかなり抑えられています。
AIを使ったマッチングシステム。近年、多くの自治体が導入しています。価値観に関する質問への回答をもとに、相性の良い相手を提案する仕組みです。条件だけで絞るより、良い出会いにつながることがあります。
市町村の婚活イベント。農業体験、料理教室、地域の祭りに合わせた催しなど。参加者が地域の人に限られるので、生活圏が確実に重なります。
結婚新生活支援事業。新婚世帯の住居費や引っ越し費用を補助する制度です。年齢と世帯収入に要件があり、実施していない市町村もあります。結婚が決まったら、必ず窓口で確認してください。数十万円の補助が受けられる場合があります。
制度の内容や要件は変わることがあるので、お住まいの都道府県・市町村の公式サイトで最新の情報を確認してください。
知り合いに見つかる、という問題
地方では、利用者が少ないぶん、知人と鉢合わせる確率が上がります。これが心理的な壁になっている方は多いのです。
対処法
- 「知り合いに会わない」機能を、必ずオンにする。電話帳やSNSの友だちと、お互いに非表示になります。登録した直後に、いちばん先にやってください
- プライベートモードを使う。マッチングした相手にだけプロフィールが見える設定。有料のことが多いのですが、地方では価値が高い機能です
- 写真は、地元が分かる背景を避ける。特徴的な建物や看板が写っていると、地域が特定されます
- 会うのは、隣の市や、少し離れた街で
知人を見つけてしまった場合、相手も同じアプリを使っているという事実は変わりません。言いふらす人はまずいませんし、気まずさは一瞬です。この不安のために機会を逃すほうが、はるかに惜しいと考えてください。
結婚後、どちらが移るか
距離のある関係で、必ず通る問題です。早い段階で話しておいてください。交際が深まってからでは、引き返せなくなります。
確認しておく項目
- 仕事。転職が可能か、資格が地域を選ばないものか、転勤の制度があるか
- 親のこと。介護の可能性、一人暮らしの親がいるか。これが最大の要因になることが多い項目です
- 持ち家・土地。実家の家業や、継ぐべき資産があるか
- 地域とのつながり。離れることに、どれくらいの抵抗があるか
「どちらかが我慢する」という形にしないこと。移る側が一方的に負担を負うと、後で必ず問題になります。移らない側が、別の形で負担を引き受けるという話し合いが必要です。
そして、結論が出ないまま進めない。「そのうち考えよう」で先送りすると、結婚の直前で破談になることがあります。この話し合いができるかどうか自体が、相手を知る機会です。
結婚までの段取りは結婚までの流れにまとめています。
オンラインを、積極的に使う
距離がある場合、会えない期間をどう埋めるかが続くかどうかを決めます。オンラインの使い方に工夫が要ります。
1. 週に1回、時間を決めて通話する。「日曜の夜9時から30分」。決まった予定があると、関係が途切れません。
2. ビデオ通話を、少しずつ取り入れる。顔を見て話すと、会っていない期間の距離が縮まります。最初は音声だけでも構いません。
3. 同じものを、一緒に見る。映画や番組を同時に見て、感想を送り合う。「一緒に過ごした時間」が作れます。
4. 日常を共有する。食べたもの、見た景色。写真1枚でも、生活が見えると近く感じます。
5. ただし、量を増やしすぎない。1日に何十通も送り合うと、会う前に疲れます。相手のペースに合わせてください。
そして、必ず「次に会う日」を決めておいてください。これがいちばん重要です。日付が決まっていれば、間が空いても関係は途切れません。「いつか」ではなく「〇月〇日」にすることが、距離のある関係を保つ最大のコツです。
地元での評判が、気になるとき
地方でよく聞かれるのが、「近所や親族に知られるのが気になる」という悩みです。
実際に起きること
- アプリで知り合いを見かける
- デートしているところを、知人に見られる
- 親族から「誰かいい人はいないの」と聞かれる
- 近所での噂
対処のしかた
1. アプリの設定で防ぐ。「知り合いに会わない」機能を、登録直後にオンにする。プライベートモードがあれば、なお安心です(顔写真を出せないとき)。
2. 会う場所を、少し離す。隣の市や、県庁所在地まで出る。移動時間はかかりますが、心理的な負担は大きく減ります。
3. 聞かれたときの答えを、用意しておく。「いい人がいたらね」で十分です。詳しく説明する必要はありません。
4. 見られても、気にしすぎない。実際のところ、詮索する人はそれほど多くありません。そして、相手も同じアプリを使っている可能性があります。
5. 「言わずに進める」と決めてしまう。結婚が決まってから話す、という進め方でまったく問題ありません(周りに言わずに続ける)。
この不安のために、機会を逃すほうが惜しい——これが、いちばん伝えたいことです。設定と場所選びで、かなりの部分は解決できます。
母数が少ない地域での、優先順位
やることが多く見えるので、効果の大きい順に整理します。
1. 検索範囲を広げる(1分・効果は最大)
市区町村ではなく、都道府県、あるいは隣県まで。これだけで、候補が数倍になることがあります。片道1〜2時間なら、月に2回は会えます。
2. 「絶対に譲れない条件」を3つに絞る(10分)
母数の少ない地域では、条件を多く設定すると該当者がいなくなります。喫煙、結婚の意思、住んでいる範囲。この3つ以外は、会ってから判断してください。
3. 自治体の結婚支援を確認する(30分)
地方であるほど、公的な支援が充実している傾向があります。登録料が安く、独身証明書の提出があるため、身元の確認も厳格です。
4. アプリを変える、または増やす(1時間)
アプリごとに、地域の会員数はまったく違います。無料登録して、自分の条件でヒットする人数を比べてください。
5. 「知り合いに会わない」設定をする(1分)
地方では、知人と鉢合わせる確率が上がります。登録直後に必ず設定してください。
この5つを済ませてから、写真とプロフィールに取りかかってください。母数が確保できていない状態では、いくら整えても結果が出ません。順番が重要です。
よくある質問
知り合いに見つかりそうで不安です。
都市部に出たほうがいいですか?
結婚後、どちらが移るかで揉めそうです。
都市部に引っ越したほうが、早いでしょうか。
近くに、条件の合う人がまったくいません。
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