初デートの支払いは、価値観が表れる場面です。もめないためには、当日の対応より事前の心構えのほうが大切です。
初回のカフェなら、金額は小さい
そもそも、初回を昼のカフェにしておけば、金額は数百円から千円台です。どちらが払っても、大きな負担にはなりません。
もめるのは、初回から食事や飲みに行った場合です。金額が大きくなるほど、価値観の違いが表面化します。初回を軽くしておくことが、最大の予防策です。
現実的な対応
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 誘った側 | 払う姿勢を見せる。相手が出すと言えば、受け入れるか折半に |
| 誘われた側 | 財布を出す。「ごちそうさまです」と言えるようにしておく |
| 相手が全額出した | その場でお礼を言い、メッセージでも改めて伝える |
| 折半になった | それが普通です。気にする必要はありません |
財布を出す姿勢を見せる。これだけで、たいていの場面は丸く収まります。実際に払うかどうかより、この所作が見られています。
相手の反応から分かること
支払いの場面は、相手を知る機会でもあります。
- 当然のように払わせる。相手への配慮が薄い可能性があります
- 払わせないことに固執する。対等な関係を築きにくいかもしれません
- 自然に折半、または交互に。もっともバランスが取れています
- 金額を細かく計算して請求する。初回では、印象が硬くなります
どれが正解というわけではありませんが、自分の感覚と大きくずれる相手とは、その後も価値観が合わないことが多いようです。
2回目以降の考え方
関係が続くなら、どこかで話し合っておくほうが楽になります。
- 交互に払う。「今日は私が」「じゃあ次は」という形
- 収入差を踏まえて割合を決める。長く続けるなら現実的です
- 場面で分ける。食事は片方、カフェは折半など
お金の話をするのは気まずいものですが、結婚を考えるなら避けて通れない話題です。早い段階で話せる関係のほうが、後が楽になります。
場面ごとの、金額の目安
金額の相場が分からないと、判断のしようがありません。目安を持っておいてください。
| 場面 | 1人あたりの目安 | 支払いの一般的な形 |
|---|---|---|
| 初回のカフェ | 500〜1,000円 | 誘った側が払うことが多い。割り勘でも問題ありません |
| ランチ | 1,000〜2,000円 | 多めに出す、または割り勘 |
| 夕食(居酒屋・カジュアル) | 3,000〜5,000円 | 男性が多めに出す形が今も多数派です |
| 夕食(少し改まった店) | 5,000〜10,000円 | 誘った側が払うか、7対3程度 |
| 2回目以降のカフェ | 500〜1,000円 | 交互に出す形に移りやすい |
初回については、そもそも金額が小さくなる店を選ぶのがいちばんの解決策です。1,000円のカフェなら、どちらが払っても大きな負担になりません。初デートの場所選びで、店の条件を扱っています。
逆に、初回から高額な店を選ぶと、支払いの問題が発生する構造そのものを作ってしまいます。ここは店選びの段階で避けられます。
会計の場面で、もたつかないために
その場のやりとりが気まずくなる原因は、動きが決まっていないことです。あらかじめ決めておいてください。
払う側の動き方
- 席を立つときに、さりげなく先に会計へ向かう。相手が化粧室に立ったタイミングでも構いません
- 金額を口に出さない。「〇〇円でした」と言うと、相手に負担を感じさせます
- お礼を言われたら、短く受ける。「いえ、誘ったのは私なので」。ここで長く恐縮すると、かえって気を遣わせます
- 事前決済のできる店を選ぶ手もあります。会計の場面自体がなくなります
払ってもらう側の動き方
- 財布を出す。形だけでも構いません。出さないと、当然と思っていると受け取られます
- 「おいくらでしたか」と一度は聞く。断られたら、そこで引きます。押し問答はしないこと
- その日のうちに、もう一度お礼を伝える。「ごちそうさまでした。ありがとうございました」。ここを忘れる人が、意外に多いのです
- 次の店では自分が出す、と申し出る。「次はぜひ私に」。これがあると、関係が対等に保たれます
申し出への、受け答え
実際の場面で使える言葉を、双方向に用意しておきます。
払うと伝えるとき
割り勘を提案するとき
この言い方が便利なのは、「次がある」という含みを持たせられることです。断りの意味に取られません。
払ってもらったあと
金額が高くて、気が引けたとき
いずれも、長く続けないことが大切です。会計の前で押し問答が続くと、周囲の目もあり、双方が消耗します。一度言って、相手が引かなければ受け入れる。これで十分です。
支払いに表れる、価値観のずれ
金額の問題ではなく、その人の考え方が見える場面です。どちらの立場でも、観察してください。
注意したほうがいいサイン
- 払ったことを、繰り返し口にする。「前回は僕が出しましたよね」。貸し借りとして扱う人は、その後も同じ調子が続きます
- 払ったことを理由に、何かを求める。これは明確な危険信号です
- 財布を一切出さない。2回目以降も続くなら、対等な関係を望んでいない可能性があります
- 店員さんへの態度が、支払いの場面で変わる。本性が出やすい瞬間です
- 金額の話を、やたらとする。「この店は高い」「もっと安いところがあった」。一緒にいて疲れる原因になります
良い兆候
- お互いに、自然に申し出ている
- 払われたほうが、次の場面で何らかの形で返している
- 金額の大小にかかわらず、態度が変わらない
結婚を考えるなら、お金の扱い方は、生活の質を大きく左右します。初回の1,000円の場面に、その人の考え方が現れることは、実際によくあります。
交際が始まってからの、決め方
交際に入ると、支払いは日常の問題になります。早い段階で話しておくほうが、長く続きます。
よくある3つの形
- 交互に出す。今回はこちら、次回はそちら。分かりやすく、貸し借りが残りません
- 収入に応じて割合を決める。7対3、6対4など。収入差が大きい場合に現実的です
- 場面で分ける。食事は片方、映画やお茶はもう片方。金額の細かい計算が要りません
どれが正しいということはありません。お互いが納得しているかどうかだけが基準です。
そして、一度、言葉にして決めてください。「なんとなく」で続けると、片方に不満が溜まります。「デート代、どうしましょうか」と切り出すのは気まずいようですが、結婚を考えるなら、いずれ必ず通る話です。ここで話し合える相手かどうかが、そのまま将来の判断材料になります。
結婚までに話しておくべきお金の話は、結婚までの流れにまとめています。
1年間で、いくらかかるか
1回ごとの金額は小さくても、積み重なると意外な額になります。目安を持っておいてください。
| 項目 | 1回あたり | 年間の目安 |
|---|---|---|
| アプリの月額(男性) | 3,000〜4,000円 | 36,000〜48,000円 |
| 初回のカフェ(月2回) | 1,000〜2,000円 | 24,000〜48,000円 |
| 2回目以降の食事(月2回) | 3,000〜6,000円 | 72,000〜144,000円 |
| 交通費 | 500〜2,000円 | 12,000〜48,000円 |
| 身だしなみ(散髪、服など) | — | 30,000〜60,000円 |
合計すると、年間で15万〜30万円程度になることがあります。これは、結婚相談所の費用と比べても、決して小さい額ではありません。
だから、費用の管理は必要です。
- 月の上限を決める。「デート代は月1万円まで」
- 初回は、金額の小さい場所にする。ここを守るだけで、年間の額が大きく変わります
- 会う人数を絞る。同時に3人と会えば、費用も3倍です
- アプリを2つ以上契約しない
費用がかさむと、それ自体が続かない理由になります。無理のない範囲に収めることが、結果的に長く続けるコツです。料金の仕組みもあわせてご覧ください。
お金の価値観を、すり合わせる
支払いの場面は、結婚後の家計の話につながっています。交際が進んだら、少しずつ話しておいてください。
話しておきたいこと
- お金を、何に使いたいか。旅行、住まい、趣味、貯蓄。優先順位が違うと、生活でぶつかります
- 貯蓄に対する考え方。毎月いくら残したいか
- 借入の有無。奨学金、車のローン、カードの残債。結婚前に必ず共有すべき項目です
- 結婚後の家計の管理。ひとつにまとめるか、分けるか
- 働き方の希望。共働きか、どちらかが家庭に入るか
切り出し方
私は旅行にはかけたいけど、普段は結構節約するほうかも。〇〇さんはどう?
自分の話から始めると、聞きやすくなります。「あなたはどうなの」から入ると、詰問のように聞こえます。
そして、この話ができるかどうか自体が、判断材料になります。避ける、はぐらかす、笑って流す。結婚後、お金の話は避けて通れません。いま話し合えない相手とは、そのときも話し合えません。
結婚前に確認しておくことは、結婚までの流れにまとめました。
気まずくなってしまったときの、立て直し
支払いの場面で、空気が悪くなってしまうことがあります。その場での立て直し方です。
押し問答になってしまった場合
先に折れてください。レジの前で長引くと、周囲の目もあり、双方が消耗します。「では、ごちそうになります。次は私に出させてください」——これで終わりにできます。
相手が不機嫌になった場合
その場では触れず、店を出てから軽く言葉にしてください。「さっき、気を遣わせてしまってすみません」。放置すると、その空気のまま解散になります。
金額が想定より高かった場合
その場では顔に出さないでください。払ったうえで、次回の店をこちらで選ぶことで調整できます。「次は気軽なところをご案内しますね」と言えば、自然です。
払ってもらったのに、お礼を言い忘れた場合
その日のうちのメッセージで、必ず伝えてください。「ごちそうさまでした。ありがとうございました」。ここを忘れる人が、意外に多いのです。
そして、1回の支払いで関係が決まるわけではありません。気まずくなっても、次の機会に調整できます。大切なのは、その場で完璧に対応することより、後から言葉にできることです。
よくある質問
男性が払うべきですか?
おごってもらったら、次はどうすべきですか?
金額が高い店に連れて行かれました。
おごってもらうのが申し訳なく、断り続けてしまいます。
割り勘にしたら、相手の態度が変わりました。
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