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会うまでに教えていい情報・伏せておく情報の線引き

公開 2026.08.15 更新 2026.08.16

相手のことを知りたいのと同じく、相手もあなたを知りたがります。ただ、どこまで話すかには線引きが必要です。会うまでに伏せておくべき情報と、伝えても問題ない情報を整理しました。

情報は「組み合わせ」で特定される

ひとつずつは無害な情報でも、重なると個人が特定できてしまいます。

たとえば「都内のIT企業」「30歳」「大学は◯◯」「よく行くのは△△駅のカフェ」。この4つだけで、SNSと突き合わせれば本人にたどり着ける場合があります。危険なのは個々の情報ではなく、蓄積です。

相手に悪意がなくても、情報が第三者に渡る可能性はあります。「この人なら大丈夫」という判断は、会って人柄を知ってからで十分です。

会うまで伏せる情報/伝えていい情報

内容
伏せる 本名(フルネーム)/勤務先の会社名/自宅の最寄り駅・住所/通っているジムや行きつけの店の名前/SNSのアカウント/子どもの学校名
伝えていい 下の名前かニックネーム/おおまかな居住エリア(「◯◯市」程度)/業種(「IT関係」「医療系」)/趣味/休日の過ごし方/結婚についての考え

会話に困ることはありません。「どこに住んでいますか」には「◯◯駅の近くです」ではなく「◯◯市のあたりです」と答えれば、会話は続きます。

写真から漏れる情報

プロフィール写真は、思っている以上に情報を含んでいます。

SNSと同じ写真を使わない
マッチングアプリ用に、別の写真を用意してください。同じ写真を使っていると、画像検索であなたのInstagramやXが見つかり、投稿から生活圏や交友関係まで読み取られてしまいます。

聞かれたときの答え方

相手に悪気がなくても、早い段階で詳しく聞かれることがあります。角を立てずに済む答え方を用意しておくと楽です。

ここで機嫌を損ねる相手なら、その時点で見極めがつきます。誠実な人は「そうですよね」と受け止めます。

SNSと突き合わせると、特定は一気に進む

アプリの中だけを見れば大した情報でなくても、SNSと照らし合わせた瞬間に、個人が絞り込まれることがあります。これは特殊な技術の話ではなく、誰にでもできてしまう照合です。

入口になりやすいのは、次の4つです。

対策は難しくありません。アプリ用のニックネームは、他で使っていないものにする。写真はアプリ専用に撮り下ろす。この2つだけで、照合の入口はほとんど塞げます。詳しい撮り方はプロフィール写真の撮り方にまとめました。

職場や知り合いに見つかりたくないとき

「使っていることを知られたくない」という相談は、とても多く寄せられます。恥ずかしいことではないのですが、気持ちとしては分かります。防ぐ方法があります。

知り合い非表示の機能を使う。多くのアプリに、電話帳やSNSの友だちリストと照合して、お互いに表示しないようにする設定があります。名前は「知り合いに会わない機能」「シークレットモード」などさまざまですが、設定画面のプライバシー項目にあります。登録した直後に、いちばん先にやっておくべき設定です。

写真は「顔は分かるが、身元は分からない」ものを選ぶ。社員証、制服、店名の入った看板、部屋の間取りが分かる背景。これらが写り込んでいないかを確認します。

プロフィール文に、勤務先が特定できる要素を書かない。「〇〇株式会社勤務」はもちろん、「駅前の〇〇で働いています」も避けます。職種と業界までで十分伝わります。書き方の具体例は職業・年収欄の書き方にあります。

見つかっても、実はお互いさま
万が一、知り合いを見つけてしまっても、相手も同じアプリを使っているという事実は変わりません。気まずさは一瞬ですし、言いふらす人はまずいません。過度に恐れる必要はない、というのが実際のところです。

アプリ側に預ける情報は、どう扱われるのか

相手に渡す情報とは別に、運営会社に預ける情報があります。本人確認書類がその代表です。ここを気にする方は少ないのですが、確かめ方を知っておくと安心できます。

確認したいのは、次の点です。

これらは、すべてプライバシーポリシーに書かれています。長くて読む気になれない文書ですが、「保有期間」「第三者提供」「削除」の3語を検索するだけで、要点は掴めます。書いていない事業者は、それ自体が判断材料になります。

話しすぎたと感じたときに、できること

すでに詳しく話してしまった場合でも、打てる手はあります。順番があるので、上から進めてください。

1. 何を渡したかを書き出す。本名、勤務先、最寄り駅、SNSのID、写真。記憶を頼りにせず、やりとりを遡って確認します。何が漏れているか分からない状態が、いちばん不安を大きくします。

2. SNSの設定を締める。非公開アカウントに切り替える、過去の投稿の公開範囲を変える、位置情報付きの投稿を消す。特に、家の近所で撮った写真は優先して見直してください。

3. アプリ内でブロックし、通報する。相手がしつこく情報を求めてきた、あるいは渡した情報を使って接触してきた場合は、通報の対象になります。手順は通報とブロックの使い方にまとめています。

4. 実害が出たら、警察に相談する。付きまとい、勤務先への連絡、写真の無断使用といった段階に進んだら、迷わず相談してください。緊急でない相談は警察相談専用電話「#9110」です。やりとりの記録を持参すると、話が早く進みます。

そして、渡した情報を悔やみすぎないでください。「線引きを知らなかった」だけであって、失敗ではありません。次から気をつければ済む話です。

始める前に、SNS側を締めておく

アプリ側で気をつけていても、SNSが開いたままだと意味がありません。登録する前に、次を確認してください。

共通してやること

見落とされやすい場所

この作業は、30分で終わります。登録してから慌てるより、始める前に済ませておくほうが確実です。

アカウント自体を、守っておく

個人情報の話でもうひとつ大切なのが、アカウントそのものが乗っ取られないようにすることです。婚活のアプリには、やりとりの記録や写真が残ります。

1. パスワードを、使い回さない。他のサービスで漏れた組み合わせが、そのまま試されることがあります。婚活のアプリには、専用のパスワードを設定してください。

2. 二段階認証を、設定する。対応しているサービスであれば、必ず有効にしてください。パスワードだけの状態より、格段に安全になります。

3. 登録に使うメールアドレスを分ける。普段使いのアドレスと分けておくと、万一のときに切り離せます。フリーメールで新しく作れば十分です。

4. 端末にロックをかける。意外と多いのが、置いたままにしたスマートフォンを、身近な人に見られるという形です。画面のロックと、アプリごとのロック機能を確認してください。

5. 通知の表示を、内容が出ない設定にする。ロック画面にメッセージの中身が出ると、人前で見られます。

6. 公共のWi-Fiで、重要な操作をしない。身分証の提出や、決済の登録は、自宅の回線で行ってください。

この6つは、一度設定すれば終わりです。合計で15分ほど。情報を守るいちばんの土台は、ここにあります。渡す情報を選ぶことと、同じくらい重要です。

段階ごとの、開示の目安

どの情報を、いつ渡すか。段階ごとに整理しておきます。

段階 渡してよい情報
プロフィール ニックネーム、年代、都道府県か市区町村、業種と職種、休みの取り方
やりとり 沿線、下の名前、おおまかな生活のリズム
会う約束をしたら 連絡先(LINEなど)、当日の目印
実際に会ってから 最寄り駅の範囲、より詳しい仕事の内容
2〜3回会ってから 本名、SNS
交際が始まってから 会社名、自宅の場所、家族のこと
結婚を考える段階 収入の詳細、健康に関すること、資産や負債

この順番の意味は、ひとつです。「相手が誠実だと分かってから、取り消せない情報を渡す」。

会社名も、自宅の場所も、いったん伝えると取り消せません。急いで伝える理由がない情報は、急がないでください。

そして、相手が段階を飛ばして聞いてくる場合は、注意してください。会う前に会社名や住所を執拗に聞く、身分証の画像を求める——これらは、規約違反として通報の対象になります通報とブロックの使い方)。

よくある質問

隠していると、警戒されませんか?
同じことを相手も考えています。むしろ、慎重な人だという印象になります。実際に会えば自然に分かることなので、それまで待てばいいだけです。
いつ本名を伝えればいいですか?
会うときに名乗るので十分です。待ち合わせの段階で下の名前だけ伝えておけば、実務上も困りません。
もう詳しく話してしまいました。
相手が誠実なら問題ありません。不安を感じる相手なら、ブロックしたうえで、SNSの公開範囲を見直してください。多くの情報は、SNS側の設定で守れます。
ニックネームは本名の一部を使ってもいいですか?
下の名前だけ、あるいはそれをもじった呼び名であれば問題ありません。避けたいのは、SNSで使っているIDをそのまま流用することです。呼びやすい名前のほうが会話は弾むので、本名と無関係すぎる名前にする必要もありません。
相手にだけ情報を求められて、教えてもらえません。
情報のやりとりは、量も速さも対等であるのが健全です。こちらばかり聞かれて相手が話さない状態が続くなら、いったん止めて構いません。「私も同じことを聞いていいですか」と返してみて、はぐらかされるようなら、距離を取る判断材料になります。

監修

結 太朗 /縁結び士・エンムス プロデューサー

監修日:2026-08-15

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