「何歳までに」という話は、婚活中の方にとって重いテーマです。ただ、正確に知らないまま漠然と焦るのがいちばん消耗します。分かっていること、分かっていないこと、そして年齢以外に影響することを整理しました。
年齢と妊娠の関係について、分かっていること
医学的に共有されている事実として、次の点が挙げられます。
- 卵子は生まれたときから体内にあり、新しく作られることはありません。年齢とともに数は減っていきます
- 加齢に伴い、妊娠しやすさは徐々に低下します。特に30代後半以降、変化が大きくなる傾向が知られています
- 流産の頻度や、妊娠・出産に伴う合併症の頻度も、年齢とともに上がります
- 男性側も、加齢の影響を受けないわけではありません
これらは統計的な傾向であって、個人がどうなるかを予測するものではありません。
「◯歳まで」という線引きはできない
同じ年齢でも、体の状態には大きな個人差があります。35歳で妊娠しにくい方もいれば、40代で自然に妊娠する方もいます。統計上の傾向を自分に当てはめて「もう遅い」と決めつけることも、「まだ大丈夫」と油断することも、どちらも正確ではありません。知りたい場合は、検査で自分の状態を確認するのが唯一の方法です。
インターネット上には、年齢ごとの妊娠率を示す数字が多く出回っています。ただ、それらは調査対象や条件がさまざまで、そのまま自分に当てはめられるものではありません。数字に一喜一憂するより、自分の状態を知るほうが役に立ちます。
年齢以外に関わること
妊娠のしやすさに関わるのは年齢だけではありません。次の要素も影響します。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 喫煙 | 男女ともに影響が知られています。禁煙は取り組む価値のある対策です |
| 体重 | 過度な痩せも肥満も、ホルモンのバランスに影響することがあります |
| 婦人科系の病気 | 子宮内膜症、子宮筋腫などが関わる場合があります |
| 性感染症の既往 | クラミジアなどは、放置すると卵管に影響することがあります |
| 男性側の状態 | 精子の状態、生活習慣、ストレスなど |
年齢は変えられませんが、これらの多くは対処できます。「年齢だけを気にして、他を放置している」状態がいちばんもったいないと言えます。
いま知っておくと選択肢が増えること
婚活中の段階でできることがあります。
- 自分の体の状態を検査で知る。婦人科での検査(ブライダルチェック)で、いまの状態を確認できます
- 気になる症状があれば、早めに相談する。月経痛が重い、周期が乱れる、といったことは放置しないでください
- 生活習慣を整える。禁煙、適正体重、睡眠。地味ですが影響します
- パートナーと時期の話をする。交際が進んだ段階で、子どもについての考えを共有しておくと、後の判断が早くなります
男性側の年齢も、関わります
年齢の話題は女性に向けられがちですが、男性側の加齢も関わることが指摘されています。
報告されている内容としては、次のようなものがあります。
- 精子の状態が、加齢とともに変化する
- 妊娠に至るまでの期間が、長くなる傾向がある
- 一部の疾患の頻度との関連が報告されている
これは、男性を責めるための情報ではありません。大切なのは、「年齢の問題は、二人の問題である」という認識です。片方だけが焦り、片方が他人事でいる状態は、関係にとっても良くありません。
だからこそ、検査は二人で受けてください。片方だけ調べても、全体像は分かりません。女性のブライダルチェックと男性のブライダルチェックに、それぞれの内容をまとめています。
そして、パートナーと話すときは、「あなたも調べて」ではなく「二人で調べよう」という形にしてください。この言い方の違いが、話の進み方を大きく変えます。
年齢以外に、影響しうること
年齢ばかりが注目されますが、他にも関わる要因があります。そして、こちらは対処できるものが多くあります。
| 要因 | 備考 |
|---|---|
| 喫煙 | 男女ともに影響が指摘されています。やめることは、取り組める対策です |
| 体重 | 極端な肥満・やせは、どちらもホルモンの状態に関わることがあります |
| 感染症 | 自覚症状がないまま経過するものがあります。検査で分かります |
| 子宮や卵巣の状態 | 筋腫や内膜症などが関わることがあります |
| 月経の異常 | 周期の乱れ、強い痛み。放置せず相談してください |
| 甲状腺の機能 | 血液検査で分かります |
| 強いストレス、睡眠不足 | ホルモンのバランスに関わります |
ここに挙げたものの多くは、検査で確認でき、対処できます。年齢は変えられませんが、これらは変えられます。
「年齢だから仕方ない」と考える前に、確認できることを確認してください。年齢以外の要因が見つかり、それが対処できるものであるという例は、少なくありません。
検査で分かること、分からないこと
状態を知るための検査がありますが、期待できることには範囲があります。ここを誤解すると、かえって不安が大きくなります。
分かること
- 子宮や卵巣に、目に見える異常がないか
- ホルモンの状態
- 感染症の有無
- 月経周期に、排卵があるかどうかの目安
- 男性側の、精液の状態
分からないこと
- 「あと何年、妊娠できるか」
- 「妊娠できるかどうか」の断定
- 卵子の質そのもの
とくに、卵巣の状態を示す数値について。この数値は、卵巣に残っている卵子の数の目安とされますが、妊娠できるかどうかを示すものではありません。数値が低くても妊娠する方はいますし、高くてもそうでない場合があります。
数値を見て一喜一憂しないでください。必ず、説明を受けたうえで理解してください。数値だけを見てインターネットで調べるのが、いちばん不安を大きくします。
いま取れる、具体的な選択肢
知ったうえで、何ができるのか。選択肢を並べます。
1. 現在の状態を確認する。まずここからです。漠然と焦っている状態から、事実に基づいて考える状態に変わります。これだけでも、判断がしやすくなります。
2. 対処できる要因を改善する。喫煙、体重、睡眠、感染症の治療。数か月単位で取り組めることです。
3. 婚活の進め方を調整する。期限を意識するなら、恋活型ではなく婚活型のサービスを使う、会うまでの期間を短くする、結婚の意思をプロフィールに明記する。方法を変えるだけで、進み方が変わります。アプリの4つのタイプをご覧ください。
4. 卵子凍結という選択肢を知っておく。相手が決まっていない段階での選択肢のひとつです。できること・できないことがはっきりしているので、正確に理解したうえで検討してください。卵子凍結についてにまとめました。
5. 子どもを持たない生き方も、選択です。これは妥協ではありません。そう考える方も多くいます。お互いの考えが一致していることのほうが、はるかに重要です。
焦りと、どう付き合うか
最後に、いちばん難しい部分です。正確な情報を知ったうえでも、焦りは残ります。
1. 焦った状態で相手を選ばない。これがいちばん重要です。時間に追われて決めた相手との生活は、何十年も続きます。年齢を理由に妥協した関係は、後で必ず苦しくなります。
2. 焦りを、行動に変える。「早くしなければ」と思うだけでは、何も進みません。写真を撮り直す、プロフィールを書き直す、検査を受ける。具体的な行動に落とすと、焦りが減ります。
3. 相手にも共有する。結婚を考える段階になったら、時期の考え方を話し合ってください。ひとりで抱えていると、消耗します。
4. 数字に振り回されない。統計は集団の傾向であって、個人の予測ではありません。あなたの体のことは、あなたの検査結果でしか分かりません。
5. 疲れたら、休んでください。焦りが強い時期に決断すると、後悔しやすくなります。婚活疲れのサインもご覧ください。
情報の、見分け方
この分野は、不安をあおる情報と、楽観的すぎる情報が、どちらも出回っています。見分ける目安を持っておいてください。
注意したい情報
- 「〇歳を過ぎたら、もう無理」と断定するもの。個人差が大きく、断定はできません
- 特定のグラフや数字だけを、切り取って示すもの。元の調査が何を対象にしたものかで、意味が変わります
- 体験談だけを根拠にするもの。「〇歳で自然に授かりました」も「〇歳で諦めました」も、どちらも個人の経験です
- 商品やサービスの購入につながる記事。不安をあおったうえで、解決策を提示する構造になっていないか
- 出典が示されていないもの
信頼できる情報の探し方
- 公的機関や、学会が出している情報を見る
- 「傾向」として書かれているか。断定していないほうが、むしろ誠実です
- 更新日を確認する。この分野は、知見が更新されます
そして、いちばん確実なのは、自分の状態を検査で確認することです。統計は集団の傾向であって、あなたの体のことは、あなたの検査結果でしか分かりません。一般論を調べ続けるより、一度受診するほうが、はるかに正確です(ブライダルチェック)。
相手がいない段階での、考え方
「相手が決まっていないのに、時期のことを考えても仕方ない」——そう感じる方も多いと思います。ただ、この段階だからこそできることがあります。
1. 自分の状態を、知っておく。相手がいなくても検査は受けられます。結果によって、婚活の進め方が変わることがあります。
2. 婚活の方法を、目的に合わせる。子どもを希望し、時期を意識するなら、恋活型ではなく婚活型のサービスへ。会うまでの期間を短くし、結婚の意思をプロフィールに明記する(アプリの4つのタイプ)。
3. 条件の順位を、見直す。時期を意識するなら、「結婚の意思」と「子どもの希望」を、条件の1番目に置く。年収や身長より、こちらが優先されます。
4. 選択肢を、知っておく。卵子凍結という方法があること、その利点と限界(卵子凍結について)。受けるかどうかは別として、知っておくと判断ができます。
5. 子どもを持たない生き方も、選択肢として持つ。これは妥協ではありません。そう考える方も多くいます。
そして、いちばん大切なこと。時期を意識することと、焦って相手を選ぶことは、別です。
焦った状態で決めた相手との生活は、何十年も続きます。年齢を理由に妥協した関係は、後で必ず苦しくなります。「時期を意識して、方法を変える」ことはできますが、「時期を理由に、相手の基準を下げる」ことは、おすすめしません。
よくある質問
婚活の相手に、年齢のことをどう伝えればいいですか?
検査を受けたら、悪い結果を知ることになりませんか?
年齢が高いと、婚活で不利になりますか?
何歳までに結婚すべきでしょうか。
相手が年齢の話を避けます。
縁結び士 結太朗の縁結びアプリ
ふたりの縁を、ゆっくり育てる。
エンムスは、日本初の縁結び士・結太朗がプロデュースする縁結びアプリです。たくさんの人と出会うことより、自分らしくいられる誰かと出会うこと。焦らず、あなたの歩幅で進められます。現在、アプリ公開に向けて事前登録を受付中です。
無料で登録する 入力は約3分/登録は無料です