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年齢と妊娠の関係|婚活中に知っておきたいこと

公開 2026.08.15 更新 2026.08.16

「何歳までに」という話は、婚活中の方にとって重いテーマです。ただ、正確に知らないまま漠然と焦るのがいちばん消耗します。分かっていること、分かっていないこと、そして年齢以外に影響することを整理しました。

年齢と妊娠の関係について、分かっていること

医学的に共有されている事実として、次の点が挙げられます。

これらは統計的な傾向であって、個人がどうなるかを予測するものではありません。

「◯歳まで」という線引きはできない

年齢は目安であって、個人の結果ではありません
同じ年齢でも、体の状態には大きな個人差があります。35歳で妊娠しにくい方もいれば、40代で自然に妊娠する方もいます。統計上の傾向を自分に当てはめて「もう遅い」と決めつけることも、「まだ大丈夫」と油断することも、どちらも正確ではありません。知りたい場合は、検査で自分の状態を確認するのが唯一の方法です。

インターネット上には、年齢ごとの妊娠率を示す数字が多く出回っています。ただ、それらは調査対象や条件がさまざまで、そのまま自分に当てはめられるものではありません。数字に一喜一憂するより、自分の状態を知るほうが役に立ちます。

年齢以外に関わること

妊娠のしやすさに関わるのは年齢だけではありません。次の要素も影響します。

要素 内容
喫煙 男女ともに影響が知られています。禁煙は取り組む価値のある対策です
体重 過度な痩せも肥満も、ホルモンのバランスに影響することがあります
婦人科系の病気 子宮内膜症、子宮筋腫などが関わる場合があります
性感染症の既往 クラミジアなどは、放置すると卵管に影響することがあります
男性側の状態 精子の状態、生活習慣、ストレスなど

年齢は変えられませんが、これらの多くは対処できます。「年齢だけを気にして、他を放置している」状態がいちばんもったいないと言えます。

いま知っておくと選択肢が増えること

婚活中の段階でできることがあります。

男性側の年齢も、関わります

年齢の話題は女性に向けられがちですが、男性側の加齢も関わることが指摘されています。

報告されている内容としては、次のようなものがあります。

これは、男性を責めるための情報ではありません。大切なのは、「年齢の問題は、二人の問題である」という認識です。片方だけが焦り、片方が他人事でいる状態は、関係にとっても良くありません。

だからこそ、検査は二人で受けてください。片方だけ調べても、全体像は分かりません。女性のブライダルチェック男性のブライダルチェックに、それぞれの内容をまとめています。

そして、パートナーと話すときは、「あなたも調べて」ではなく「二人で調べよう」という形にしてください。この言い方の違いが、話の進み方を大きく変えます。

年齢以外に、影響しうること

年齢ばかりが注目されますが、他にも関わる要因があります。そして、こちらは対処できるものが多くあります。

要因 備考
喫煙 男女ともに影響が指摘されています。やめることは、取り組める対策です
体重 極端な肥満・やせは、どちらもホルモンの状態に関わることがあります
感染症 自覚症状がないまま経過するものがあります。検査で分かります
子宮や卵巣の状態 筋腫や内膜症などが関わることがあります
月経の異常 周期の乱れ、強い痛み。放置せず相談してください
甲状腺の機能 血液検査で分かります
強いストレス、睡眠不足 ホルモンのバランスに関わります

ここに挙げたものの多くは、検査で確認でき、対処できます。年齢は変えられませんが、これらは変えられます。

「年齢だから仕方ない」と考える前に、確認できることを確認してください。年齢以外の要因が見つかり、それが対処できるものであるという例は、少なくありません。

検査で分かること、分からないこと

状態を知るための検査がありますが、期待できることには範囲があります。ここを誤解すると、かえって不安が大きくなります。

分かること

分からないこと

とくに、卵巣の状態を示す数値について。この数値は、卵巣に残っている卵子の数の目安とされますが、妊娠できるかどうかを示すものではありません。数値が低くても妊娠する方はいますし、高くてもそうでない場合があります。

数値を見て一喜一憂しないでください。必ず、説明を受けたうえで理解してください。数値だけを見てインターネットで調べるのが、いちばん不安を大きくします。

いま取れる、具体的な選択肢

知ったうえで、何ができるのか。選択肢を並べます。

1. 現在の状態を確認する。まずここからです。漠然と焦っている状態から、事実に基づいて考える状態に変わります。これだけでも、判断がしやすくなります。

2. 対処できる要因を改善する。喫煙、体重、睡眠、感染症の治療。数か月単位で取り組めることです。

3. 婚活の進め方を調整する。期限を意識するなら、恋活型ではなく婚活型のサービスを使う、会うまでの期間を短くする、結婚の意思をプロフィールに明記する。方法を変えるだけで、進み方が変わります。アプリの4つのタイプをご覧ください。

4. 卵子凍結という選択肢を知っておく。相手が決まっていない段階での選択肢のひとつです。できること・できないことがはっきりしているので、正確に理解したうえで検討してください。卵子凍結についてにまとめました。

5. 子どもを持たない生き方も、選択です。これは妥協ではありません。そう考える方も多くいます。お互いの考えが一致していることのほうが、はるかに重要です。

焦りと、どう付き合うか

最後に、いちばん難しい部分です。正確な情報を知ったうえでも、焦りは残ります。

1. 焦った状態で相手を選ばない。これがいちばん重要です。時間に追われて決めた相手との生活は、何十年も続きます。年齢を理由に妥協した関係は、後で必ず苦しくなります。

2. 焦りを、行動に変える。「早くしなければ」と思うだけでは、何も進みません。写真を撮り直す、プロフィールを書き直す、検査を受ける。具体的な行動に落とすと、焦りが減ります。

3. 相手にも共有する。結婚を考える段階になったら、時期の考え方を話し合ってください。ひとりで抱えていると、消耗します。

4. 数字に振り回されない。統計は集団の傾向であって、個人の予測ではありません。あなたの体のことは、あなたの検査結果でしか分かりません。

5. 疲れたら、休んでください。焦りが強い時期に決断すると、後悔しやすくなります。婚活疲れのサインもご覧ください。

情報の、見分け方

この分野は、不安をあおる情報と、楽観的すぎる情報が、どちらも出回っています。見分ける目安を持っておいてください。

注意したい情報

信頼できる情報の探し方

そして、いちばん確実なのは、自分の状態を検査で確認することです。統計は集団の傾向であって、あなたの体のことは、あなたの検査結果でしか分かりません。一般論を調べ続けるより、一度受診するほうが、はるかに正確ですブライダルチェック)。

相手がいない段階での、考え方

「相手が決まっていないのに、時期のことを考えても仕方ない」——そう感じる方も多いと思います。ただ、この段階だからこそできることがあります。

1. 自分の状態を、知っておく。相手がいなくても検査は受けられます。結果によって、婚活の進め方が変わることがあります。

2. 婚活の方法を、目的に合わせる。子どもを希望し、時期を意識するなら、恋活型ではなく婚活型のサービスへ。会うまでの期間を短くし、結婚の意思をプロフィールに明記する(アプリの4つのタイプ)。

3. 条件の順位を、見直す。時期を意識するなら、「結婚の意思」と「子どもの希望」を、条件の1番目に置く。年収や身長より、こちらが優先されます。

4. 選択肢を、知っておく。卵子凍結という方法があること、その利点と限界(卵子凍結について)。受けるかどうかは別として、知っておくと判断ができます。

5. 子どもを持たない生き方も、選択肢として持つ。これは妥協ではありません。そう考える方も多くいます。

そして、いちばん大切なこと。時期を意識することと、焦って相手を選ぶことは、別です。

焦った状態で決めた相手との生活は、何十年も続きます。年齢を理由に妥協した関係は、後で必ず苦しくなります。「時期を意識して、方法を変える」ことはできますが、「時期を理由に、相手の基準を下げる」ことは、おすすめしません。

相談先

婦人科で相談できます

「まだ妊娠を考える段階ではないけれど、自分の状態を知っておきたい」という相談で受診して構いません。年齢や状況に応じて、必要な検査を案内します。

ヒロクリニック 婦人科

よくある質問

婚活の相手に、年齢のことをどう伝えればいいですか?
交際が進んだ段階で、子どもを希望するかどうかを話すのは自然なことです。焦りを前面に出すより、「自分はこう考えている」と伝えるほうが、相手も答えやすくなります。
検査を受けたら、悪い結果を知ることになりませんか?
その不安はもっともです。ただ、知らないまま時間が過ぎると、対応できたはずのことができなくなります。結果が良くても悪くても、早く知るほど選択肢は多く残ります。
年齢が高いと、婚活で不利になりますか?
相手の希望によります。ただ、年齢層に合ったサービスを選べば、同じ状況の方と出会えます。全体の平均ではなく、自分の条件で検索したときの人数で判断してください。
何歳までに結婚すべきでしょうか。
医学的に「この年齢まで」という線を引くことはできません。ただし、子どもを希望する場合、早いほうが選択肢が多いのは事実です。大切なのは、年齢という数字ではなく、自分の状態を知ったうえで計画を立てることです。まず検査を受けて、そこから逆算してください。
相手が年齢の話を避けます。
結婚を考える相手であれば、いずれ通る話です。責める形ではなく、「二人で一度、検査を受けてみない?」と提案してみてください。それでも話し合いにならない場合は、将来について一緒に考えられる相手かどうかを、改めて考える機会かもしれません。

医師監修

陽川 英仁 /ヒロクリニック大阪駅前院 院長

日本産科婦人科学会認定の産婦人科専門医
監修日:2026-08-15

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