趣味欄は、会話のきっかけを作る場所です。「映画鑑賞」「音楽」で終わらせると、その役割を果たしません。書き方を少し変えるだけで、質問が来るようになります。
趣味欄の役割は「質問される」こと
趣味欄は、自分を格好よく見せる場所ではありません。相手が最初のメッセージで何を書けばいいか、その材料を提供する場所です。
「映画鑑賞」とだけ書かれていると、相手は「映画お好きなんですね」としか書けません。会話がそこで止まります。
書き換えの具体例
| よくある書き方 | 質問されやすい書き方 |
|---|---|
| 映画鑑賞 | 週末に家で映画を見ます。最近見た中では『〇〇』がよかったです |
| 読書 | 通勤中に本を読みます。ミステリーが多めですが、最近はエッセイも |
| 音楽 | 年に数回ライブに行きます。去年は〇〇のツアーに行きました |
| カフェ巡り | 週末はカフェで本を読んでいます。中央線沿いによく行きます |
| 筋トレ | 週2でジムに通っています。始めて1年で、ようやく習慣になりました |
| 旅行 | 年に2回ほど国内旅行に。温泉より、街を歩くほうが好きです |
ポイントは3つです。頻度(週末に、年2回)、固有名詞(作品名、地名)、始めた時期や続けている年数。このどれかが入っていれば、質問の余地が生まれます。
趣味がないと感じる場合
「趣味と呼べるものがない」という方は多いのですが、基準を上げすぎているだけのことがほとんどです。
- 録画したドラマをまとめて見る
- 近所を散歩する
- サウナに行く
- スーパーで新商品を探す
- ゲームをする
- 寝る
これで構いません。大事なのは「何をしている時間が好きか」が伝わることであって、立派な趣味である必要はありません。むしろ、日常的な内容のほうが相手も返しやすくなります。
書かないほうがよいこと
- 相手に合わせた嘘。会ったときに困ります
- 専門的すぎる説明。知らない人が返せなくなります
- 「特にありません」。会話の入口がなくなります
- 数が多すぎる羅列。10個並べるより、3つを具体的に
書き方の公式
趣味欄は、4つの要素を並べるだけで完成します。順番も決まっています。
ジャンル + 頻度 + 最近の実例 + 一緒にできるか
たとえば「読書」なら、こうなります。
4つのうち、いちばん効くのは「実例」です。ここがあると、相手は「私も読みました」「どんな話ですか」と返せます。逆に、ジャンルだけでは何も返せません。
「一緒にできるか」も忘れないでください。「おすすめを教えてください」「一緒に行ける方だとうれしいです」。この一言があると、デートの提案につながります。趣味欄は、自己紹介の場所であると同時に、誘いの入口です。
ジャンル別の、書き換え例
よくある趣味を、そのまま使える形にしておきます。実例の部分だけ、自分のものに差し替えてください。
| よくある書き方 | 直したあと |
|---|---|
| 映画鑑賞 | 映画館で観るのが好きで、月に1〜2本。最近は邦画が多いです。一緒に行ける方だとうれしいです |
| 音楽鑑賞 | 通勤中はずっと音楽を聴いています。年に何度かライブにも行きます。最近は〇〇をよく聴いています |
| 料理 | 週末に作り置きをしています。得意なのは煮込み系で、最近はカレーを研究中です |
| 旅行 | 年に2〜3回、国内を回っています。先月は金沢に行きました。次は東北に行きたいです |
| カフェ巡り | 休日は喫茶店で本を読んでいることが多いです。落ち着いた古い店が好みです |
| スポーツ観戦 | 野球を見に行きます。球場の雰囲気が好きで、年に数回は足を運びます |
| 散歩 | 休みの日は近所を1時間ほど歩いています。川沿いの道が気に入っています |
| 筋トレ | 週2回ジムに通っています。無理のない範囲で、5年ほど続いています |
| ゲーム | 平日の夜に少しだけ。協力プレイのものが好きで、のんびり遊んでいます |
| ドラマ・配信 | 配信で海外ドラマを観ています。1話ずつ、寝る前に少しずつ進めるタイプです |
右側は、どれも1〜2行です。長く書く必要はまったくありません。変えているのは、「頻度」と「最近の実例」を足しただけです。
趣味がないと感じる人の、棚卸し
「趣味と呼べるものがない」という方は多いのですが、ほとんどの場合、基準が高すぎるだけです。人に語れるほど詳しくなくても、続けていることであれば十分に趣味です。
次の質問に答えてみてください。ひとつでも埋まれば、書くことがあります。
- 先週末、何をして過ごしましたか。それがそのまま答えです
- 寝る前の30分、何をしていますか。動画、音楽、読書、ゲーム。どれも書けます
- お金を使ってもいいと思えるものは何ですか。食事、服、旅行、道具
- 子どものころ、続けていたことはありますか。再開したいと書くだけでも話が広がります
- ひとりで出かけるとしたら、どこへ行きますか。本屋、家電量販店、公園、温泉
- 疲れたとき、何をすると回復しますか。これは相手にとっても有益な情報です
そして、「これから始めたいこと」を書くのも有効です。「登山を始めたいと思っていて、道具を見ているところです」。誘いやすさという点では、すでに詳しい趣味より、むしろ効果的なことがあります。詳しい人には声をかけづらいものですが、これから始める人には「一緒にどうですか」と言いやすいのです。
書くときの注意点
趣味欄で損をしてしまう書き方があります。内容そのものではなく、書き方の問題です。
並べすぎない。「映画、音楽、読書、旅行、料理、スポーツ、カメラ」。多すぎると、どれも浅く見えます。3つまで、それぞれに実例をつけるほうが伝わります。
専門用語を使いすぎない。詳しい人ほど、つい専門的な言葉で書いてしまいます。相手が知らない言葉が並ぶと、話しかけづらくなります。その分野を知らない人でも分かる言葉に置き換えてください。
こだわりを強く出しすぎない。「〇〇以外は認めません」「にわかはお断り」。冗談のつもりでも、警戒されます。
お金のかかりすぎる趣味は、書き方を工夫する。書いてはいけないわけではありませんが、頻度や規模を添えると誤解が減ります。「年に1回だけ」「無理のない範囲で」の一言があると印象が変わります。
一人で完結する趣味ばかりにしない。ひとつでも「一緒にできること」を入れてください。散歩、食事、映画。相手が自分と過ごす場面を想像できるかどうかが、声をかけるかどうかを分けます。
趣味欄から、デートにつなげる
書き方を整えるいちばんの目的は、会う約束につなげることです。ここまでを意識して書くと、やりとりが一段階早く進みます。
相手の趣味欄から誘う場合。「〇〇がお好きとのことなので、よければ一緒にいかがですか」。プロフィールに書いてあることを理由にすれば、唐突になりません。
自分の趣味欄を使ってもらう場合。「一緒に行ける方だとうれしいです」と書いておけば、相手から誘ってもらえる余地が生まれます。
共通点がないときは、食べものに寄せる。趣味が合わなくても、食事は誰でもできます。「おいしいものを食べるのが好きです」の一文は、汎用性が高く、初回のデートにつながりやすい記述です。
初回に向いている場所と、避けたほうがいい場所については初デートの場所選びにまとめました。誘い方のタイミングは会うまでの期間をご覧ください。
趣味欄は、自分を飾る場所ではなく、相手に話しかける口実を渡す場所です。この視点で書き直すと、何を書くべきかがはっきりします。
共通点は、作ることができる
趣味欄の目的は、共通点を見つけてもらうことです。そして、共通点は「たまたま一致する」のを待つものではなく、作れます。
1. 幅の広いジャンルを、ひとつ入れる。食べもの、散歩、映画、音楽。誰でも何かしら重なるものを、意図的に入れておいてください。「登山」「クラシック音楽」だけだと、重なる人が限られます。
2. 「これから始めたいこと」を書く。すでに詳しい趣味より、誘いやすさという点では有利なことがあります。詳しい人には声をかけづらいものですが、これから始める人には「一緒にどうですか」と言えます。
3. 好きな理由を、一言添える。「静かな時間が好きで」「体を動かすと頭が整理されるので」。ジャンルが違っても、理由が重なれば共通点になります。
4. 苦手なことも、書いてよい。「人混みが苦手です」「お酒は飲みません」。これも共感の入口になります。同じように感じている人が反応します。
5. 季節や時期の話を入れる。「春は花見に行きます」「冬は家にこもりがちです」。会う口実につながります。
共通点は、深さより数です。ひとつ深く重なるより、浅くても3つ重なるほうが、会話は続きます。
趣味の話から、会う約束につなげる
書き方を整えたら、実際に会う話につなげるところまで持っていってください。流れがあります。
【やりとりの中で】
相手の趣味に触れて、「自分も興味がある」ことを伝える。
どういうところで撮られることが多いですか。
【共通点が見つかったら】
「一緒に」の形にする。
もしよろしければ、一緒に行きませんか。
【共通点がない場合】
食べものに寄せてください。趣味が合わなくても、食事は誰でもできます。
この流れの良いところは、誘う理由が自然にできることです。「会いませんか」と単独で言うより、「〇〇に興味があるので、一緒に」のほうが、断られにくく、断りやすい。お互いに気が楽です。
ただし、初回は趣味の場所を選ばないでください。展示や観劇は、話す時間が取れません。初回は昼のカフェで1時間。趣味の場所は、2回目以降に取っておくほうがうまくいきます(初デートの場所選び)。
書き終えたら、確認する4点
趣味欄を書いたら、次の4点を確認してください。
- 1. 「頻度」が書いてあるか。「月に2本」「週末に」。これがないと、どのくらい熱心なのか伝わりません
- 2. 「最近の実例」があるか。「先月は金沢に行きました」。ここが、相手の質問の材料になります
- 3. 「一緒にできるか」に触れているか。「一緒に行ける方だとうれしいです」。デートの提案につながります
- 4. 3つ以内に収まっているか。並べすぎると、どれも浅く見えます
この4点のうち、2番目がいちばん効きます。実例があると、相手は「それ、私も好きです」「どんな感じでしたか」と返せます。
そして、季節が変わったら実例を差し替えてください。「先月は花見に行きました」が真冬に残っていると、古い印象を与えます。月に1回、この部分だけ書き換える。それで十分です。
更新した利用者を優先的に表示するアプリもあるので、この作業は無駄になりません。1分で終わって、表示順にも良い影響があります。
よくある質問
インドアな趣味しかありません。
ゲームは書かないほうがいいですか?
いくつ書けばいいですか?
相手に合わせて、趣味を書き足してもいいですか?
趣味が特殊で、引かれないか心配です。
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