初めて会う日は、誰でも緊張します。その緊張の一部は「何かあったらどうしよう」という不安から来ています。あらかじめ決めておけば消える不安なので、当日までに準備しておくことを並べました。
前日までに決めておく5つ
- 場所を自分でも確認しておく。相手任せにせず、地図で立地を見ておきます。個室主体の店や、人通りの少ない場所なら変更を提案してください
- 終わりの時間を決めておく。「◯時に用事がある」と先に伝えておくと、切り上げやすくなります
- 家族か友人に伝えておく。相手の名前、待ち合わせ場所、終わる予定時刻の3つ
- 帰りの手段を確保しておく。相手の車には乗らない。終電の時刻を確認しておく
- スマートフォンを充電しておく。連絡手段が切れると、それだけで不安になります
場所と時間の選び方
| おすすめ | 避ける | |
|---|---|---|
| 時間帯 | 昼間(14時前後など) | 夜遅く、終電間際 |
| 場所 | 駅近くのカフェ、人通りのある店 | 個室、相手の家、車内、遠方 |
| 長さ | 1〜2時間 | 丸一日の予定、宿泊を伴うもの |
| お酒 | 初回は飲まないか、少量に | 相手のペースで飲み続ける |
「昼のカフェで1〜2時間」がもっとも無難です。合わなかったときに切り上げやすく、合ったときは次の約束をすればいいだけです。初回から食事やお酒を含む長い時間を提案してくる相手には、変更をお願いしてみてください。応じない相手なら、その時点で判断がつきます。
当日、その場で気をつけること
- 飲み物から目を離さない。席を立つときは飲み残しを置いていかない。戻ってから違和感があれば口をつけない
- 車での送迎は断る。「電車で帰ります」で構いません
- 二軒目に誘われても、初回は断っていい。「今日はこのあと用事があって」で十分です
- 家や職場の近くまで送らせない。駅で別れるのが安全です
- 違和感があれば、途中で帰っていい。失礼を心配する必要はありません
その場を離れて、人のいる場所(店員のいるカウンター、コンビニ、駅の改札)へ移動してください。ためらう必要はありません。緊急のときは110番、それ以外の相談は警察相談専用電話「#9110」です。
帰りたくなったときの切り上げ方
用意しておくと安心な言葉です。使わずに済めばそれでいいので、持っておくだけで気が楽になります。
- 「このあと用事があるので、そろそろ失礼します」
- 「今日はありがとうございました。楽しかったです」
- 「連絡しますね」(その後、しなくても構いません)
その場で断る必要はありません。帰ってから、あらためて考えればいいのです。次に会うかどうかは、落ち着いた場所で決めてください。
前日の連絡で、当日の不安はほぼ消える
当日になって慌てる原因の大半は、決まっていないことが残っているからです。前日にひとこと送るだけで、これが解消します。
送る内容は、次の4点で足ります。
- 時間と場所の再確認。「明日15時に〇〇駅の△△改札で、で合っていますか」
- 目印。「紺のワンピースを着ています」「黒いリュックを背負っています」。写真と印象が違って分からない、という事態を防げます
- 当日つながる手段。アプリのメッセージを見るのか、LINEなのか。当日に「連絡がつかない」がいちばん困ります
- 終わりの時間。「17時ごろに用事があるので、それまでで」。これを先に伝えておくと、切り上げるときに気を遣わずに済みます
この連絡には、もうひとつ役目があります。返信が来るかどうかで、相手の姿勢が分かることです。前日に連絡しても返信がない、あるいは当日の朝まで音沙汰がない場合、直前で流れる可能性が高くなります。心の準備ができるだけでも違います。
持ち物と服装は、迷わないように決めておく
当日の朝に考え始めると、それだけで消耗します。前日のうちに、置いておくところまで済ませてください。
持ち物
- 現金。電子決済が使えない店、割り勘のときの小銭。数千円あれば安心です
- モバイルバッテリー。連絡手段が切れるのがいちばん危険です。地図も使うので、消耗は早くなります
- ハンカチ、ティッシュ、口臭ケア。細かいようですが、相手の記憶に残るのはこういう部分です
- 帰りの交通手段の確認。終電の時刻を、出かける前に調べておきます
服装
基本は、清潔感があって、店の雰囲気から浮かないことです。おしゃれである必要はありません。サイズが合っていること、しわがないこと、靴が汚れていないこと。この3つで印象の大部分が決まります。詳しくは初デートの服装と清潔感とは何かにまとめています。
当日いちばん残念なのが、「写真と雰囲気が違う」と思われることです。髪型、眼鏡の有無、髭の状態を、プロフィール写真に近づけておいてください。別人だと感じさせないだけで、会話の入り方がまったく変わります。
その場でだけは守ってほしい、3つの決めごと
安全のうえで、初対面のときだけは徹底してほしいことがあります。相手を疑うためではなく、自分が安心して過ごすためだと考えてください。
1. 席を離れたら、飲み物には口をつけない。お手洗いに立ったあとの飲み物は、新しいものに替えます。ごく稀な話ですが、起きたときの被害が大きいので、習慣にしておく価値があります。
2. お酒は自分の量を守る。初対面で酔うと、判断も帰宅も難しくなります。「明日早いので1杯だけ」と最初に言っておけば、勧められても断れます。飲まない選択も、まったく問題ありません。
3. 個室・車・相手の家には行かない。「いい店を知っている」「送っていく」と誘われても、初回は断ってください。断ったことで機嫌が悪くなる相手なら、その時点で分かってよかったと考えるべきです。まっとうな相手は、まず気にしません。
加えて、家族か友人に、会う相手・場所・帰る予定の時刻を伝えておいてください。「18時ごろ〇〇駅にいる」と一言送っておくだけで、何かあったときの初動がまったく変わります。
別れたあとの連絡で、次が決まる
当日の出来から次につながるかが決まる、と思われがちですが、実際には別れたあとの連絡が大きく効きます。
その日のうちに送る。帰宅してから、遅くともその夜のうちに。「今日はありがとうございました」の一言があるかないかで、印象は変わります。翌日以降になると、社交辞令に見えてしまいます。
具体的な話題を1つ入れる。「〇〇のお話、面白かったです」と書けば、ちゃんと聞いていたことが伝わります。定型文との差はここに出ます。
次に会いたいなら、その場で言葉にする。「またお会いしたいです」まで書きます。曖昧なまま終えると、お互いに様子見になって、そのまま消えていきます。誘い方は2回目のデートの誘い方で詳しく扱っています。
気が進まなかった場合も、放置しない。「本日はありがとうございました。お話しできてよかったのですが、ご縁がなかったように思います」で完結します。連絡を絶つより、一言伝えるほうが、お互いに区切りがつきます。
そして、うまくいかなかった日を引きずらないでください。初対面で合わないと分かるのは、失敗ではなく成果です。会ってみないと分からないことを、1回で確かめられたということです。
当日の朝から、出発までの流れ
前日までの準備が済んでいれば、当日は手順どおりに動くだけです。決めておくと、緊張に飲まれません。
【出発の3時間前】
- 普通に食事をとる。緊張で食べられないと、当日の途中で集中が切れます。軽くでも入れておいてください
- 髭を剃る、メイクをする
【出発の1時間前】
- 着替える。前日に用意したものを着るだけです
- 全身を鏡で見る。できれば写真を1枚撮って確認。鏡で見る自分と、写真に写る自分は違います
- 持ち物を確認。財布、スマートフォン、モバイルバッテリー、ハンカチ、口臭ケア
- スマートフォンを充電する
【出発の30分前】
- 電車の遅延を確認する
- 店の場所を、地図でもう一度見る。出口の名前まで
- 家族か友人に、予定を伝えておく
- 歯をみがく
【現地に到着】
10分前に着いてください。相手を待たせないためだけでなく、自分が息を整えるためです。着いたら、化粧室で身なりを確認し、深呼吸を2回。この2分が、最初の表情を変えます。
相手が遅れたとき・来なかったとき
あまり考えたくない場面ですが、対応を決めておくと、動揺せずに済みます。
5〜10分の遅れ
よくあることです。連絡があれば、まったく問題ありません。「大丈夫です、ゆっくりお越しください」と返してください。ここで不機嫌になると、その後ずっと引きずります。
15分以上、連絡がない
こちらから一度連絡してください。「〇〇駅の東口改札にいます。お気をつけて」。責める調子にしないこと。電車の遅延や、道に迷っている可能性があります。
30分待って、連絡がつかない
帰って構いません。「本日は難しそうですので、失礼いたします。またご都合のよいときに」と送って、その場を離れてください。1時間も2時間も待つ必要はありません。
あとから連絡が来た場合
- 理由が明確で、謝罪があり、次の提案がある → 1回だけなら、応じてよい場面です
- 謝罪だけで、次の話がない → 優先度が低いということです
- 連絡が来ない → そこで終わりにしてください
そして、待たされた日を無駄だったと思わないでください。約束を守れない相手だと、会う前に分かったということです。これは、時間を守れる相手を選ぶための情報になります。
逆に、自分が遅れそうなときは、分かった時点で連絡してください。到着してから謝るより、事前の一報のほうが、はるかに印象がよくなります。
持ち物の、最終リスト
当日、鞄に入れるものを一覧にしておきます。前日のうちに詰めておいてください。
必須
- 財布(現金も少し)。電子決済が使えない店もあります
- スマートフォン(充電済み)
- モバイルバッテリー。連絡手段が切れることが、いちばん危険です
- ハンカチ、ティッシュ
- 口臭ケア(携帯用の歯ブラシ、またはタブレット)
あると安心
- 常備薬
- 折りたたみ傘(天気が怪しい日)
- あぶらとり紙
- 絆創膏。新しい靴で靴擦れしたときに
- メイク直しの道具(女性)
そして、出かける前に3つ確認してください。
- 終電の時刻を調べたか
- 家族か友人に、予定を伝えたか
- 店の場所と、出口の名前を確認したか
この準備が済んでいると、当日は目の前の相手に集中できます。不安の多くは、決まっていないことから来ています。
よくある質問
支払いはどうすればいいですか?
1時間で切り上げるのは早すぎませんか?
写真と違う人が来たらどうすればいいですか?
緊張して話せませんでした。
直前でキャンセルされました。次はどうすればいいですか?
会う場所を相手に任せてもいいですか?
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