独身と偽って登録している既婚者は、残念ながら存在します。時間を無駄にしないためにも、会う前に気づけるサインと、確認のしかたを知っておいてください。
会う前に気づけるサイン
ひとつでは判断できません。複数が重なったときに疑ってください。
| サイン | なぜ怪しいか |
|---|---|
| 連絡できる時間帯が極端に偏る | 平日の昼だけ、あるいは深夜だけ。家族と過ごす時間を避けている可能性 |
| 土日や連休に連絡が途絶える | 家族と過ごしているため。「仕事が忙しい」と説明されることが多い |
| 電話を嫌がる | 周囲に聞かれる状況にいる |
| 顔写真を出さない・横顔だけ | 知り合いに見つかることを避けている |
| 会う場所が自宅や職場から遠い | 生活圏で目撃されるのを避けている |
| 将来の話を避ける | 結婚の話題になると、はぐらかす |
会ったときに分かること
- 指輪の跡。薬指に日焼けの差や、へこみが残っていることがあります
- スマートフォンを伏せて置く。通知を見られたくない仕草です
- 生活感のある話が具体的すぎる。子どもの学校行事や、家事の分担について、他人事にしては詳しい
- 帰る時間が決まっている。「◯時までに帰らないと」が毎回同じ時刻
- 店を選びたがらない、または遠方を指定する。知り合いに会うリスクを避けている
確かめるための質問
問い詰める必要はありません。自然な会話のなかで聞ける質問で、多くは分かります。
- 「休日はどう過ごしているんですか?」— 答えが曖昧、毎回同じなら要注意
- 「一人暮らしですか? 実家ですか?」— 住まいの話は自然な話題です
- 「次はいつ空いていますか?」— 平日昼しか出せない相手は、理由を考える必要があります
- 「ビデオ通話しませんか?」— 断る理由が毎回変わるなら疑わしい
独身証明書の提出を求めるサービスであれば、この問題はかなり減ります。既婚者の紛れ込みが心配な方は、証明書の提出が必要なサービスを選ぶのがもっとも確実な対策です。
分かったときにどうするか
相手が既婚者だと分かった場合、迷わず関係を断ってください。
- ブロックして通報する。多くのサービスで既婚者の利用は規約違反です
- 理由を説明しない。説得しようとすると、言い訳が始まって関係が長引きます
- すでに交際していた場合も、同じです。「離婚するから」という言葉は、実行されないことがほとんどです
相手が既婚者だと知らずに交際していた場合、通常は法的な責任を問われません。ただし、相手の配偶者から連絡が来るなど、精神的な負担は生じます。やりとりの記録は、事実関係を説明する材料になるので、削除せず残しておいてください。
なぜ既婚者が紛れ込めてしまうのか
ほとんどのアプリは、規約で既婚者の利用を禁じています。それでも紛れ込むのは、確認する手段がないからです。
登録時の本人確認で見ているのは、「18歳以上の実在する人物かどうか」です。運転免許証や健康保険証で確認できるのは、氏名・生年月日・顔写真であって、婚姻しているかどうかは、身分証には書かれていません。免許証にも保険証にも、配偶者の有無を示す記載はないのです。仕組みの詳しい話は本人確認でできること・できないことにまとめています。
いっぽう結婚相談所では、入会時に独身証明書の提出を求めるのが一般的です。ここが、アプリと相談所のいちばん大きな違いのひとつになります。費用や会員数だけで比べると見落としがちなので、結婚相談所とマッチングアプリの違いもあわせてご覧ください。
つまり、既婚者を見抜く役目は、現状では利用者側に残されているということになります。悲観的な話に聞こえるかもしれませんが、逆に言えば、確かめ方さえ知っていれば、時間を無駄にせずに済みます。
独身証明書という確かめ方
相手が本当に独身かどうかを、書類で確かめる方法があります。独身証明書です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 独身証明書(民法732条に定める重婚の禁止に抵触しないことの証明) |
| 取得場所 | 本籍地のある市区町村の役所・役場(郵送でも取り寄せ可) |
| 費用の目安 | 1通300円前後(自治体により異なる) |
| 必要なもの | 本人確認書類、手数料。郵送の場合は返信用封筒と定額小為替 |
| 記載される内容 | 「独身であること」のみ。離婚歴や親族の情報は載りません |
注意したいのは、戸籍謄本とは別物だという点です。戸籍謄本には離婚歴や家族構成まで載ってしまいますが、独身証明書に書かれるのは「独身である」という一点だけです。プライバシーを守りながら証明できる書類として作られています。
アプリで出会った相手に、初対面でこれを求めるのは現実的ではありません。交際が具体的になってきた段階、たとえば結婚の話が出たときに、「お互いに用意しよう」という形で切り出すのが自然です。片方だけに求めると角が立ちますが、双方が出すなら、誠実な相手ほど応じてくれます。
連絡の取り方に表れる特徴
会う前の段階でも、連絡のパターンに傾向が出ることがあります。ただしひとつだけでは判断材料になりません。夜勤の仕事、単身赴任、介護など、まっとうな事情でも同じ形になるためです。重なったときに、はじめて意味を持ちます。
- 連絡が来る時間帯が、平日の昼と深夜に偏る。家族が近くにいない時間だけ、という可能性があります
- 土日祝に連絡が途切れる。平日はまめなのに週末だけ返信が遅い、という落差が続く場合
- 長期休暇や年末年始に、ぱたりと止まる。盆・正月は家族と過ごす時間だからです
- 通話がいつも屋外や車の中。家からかけられない事情がある場合があります
- 自宅の話題を避ける。間取り、最寄り駅、部屋の写真といった話になると、話をそらす
- 会えるのが平日の昼か、夕方の早い時間に限られる。「夜は仕事」と説明されることが多いパターンです
もうひとつ、意外と分かりやすいのが手の指です。指輪を外していても、日常的にはめている人は跡が残ります。日焼けの差や、へこみが見えることがあります。もちろん決定打にはなりませんが、他のサインと重なるなら、確認の材料にはなります。
知らずに交際してしまったときの動き方
相手が既婚者だと後から分かった場合、いちばん心配になるのは「自分が責任を問われるのか」という点だと思います。
法律上、既婚者との交際は不貞行為にあたり、相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。ただし請求が認められるのは、原則として「既婚者だと知っていた、または、少し注意すれば知り得た」場合です。独身だと偽られ、それを信じる合理的な理由があったのであれば、責任を問われない可能性があります。
そのうえで、分かった時点でやっておくべきことは3つです。
1. すぐに関係を断つ。「もう会わない」と伝え、連絡を絶ちます。知った後も続けた場合は、そこから先が不貞行為として扱われます。ここが分かれ目になります。
2. 記録を残す。相手が「独身」と名乗っていたプロフィール画面、独身だと述べているメッセージ、関係を断ったやりとり。ブロックする前にスクリーンショットを保存してください。後から取り戻せません。
3. 連絡が来ても、その場で答えない。相手の配偶者から連絡が来た場合、感情的に謝罪すると、知っていたと受け取られかねません。事実関係だけを記録し、金銭の話が出たら法テラス(0570-078374)や弁護士に相談してから対応してください。無料相談の枠を使える場合があります。
偽っていたのは相手です。プロフィールに「独身」と書き、そう振る舞っていた相手を信じたことは、落ち度ではありません。早く気づけたことのほうが、はるかに重要です。運営への通報も忘れずに行ってください。次の人が同じ思いをせずに済みます。
会う場所と時間の希望に、表れること
連絡の取り方だけでなく、会う段階の希望にも、傾向が出ます。
- 自宅や職場から、離れた場所を指定する。「その辺は知り合いが多いので」と説明されることがあります。ひとりで住んでいる人が、そこまで気にする理由は多くありません
- 会える時間帯が、極端に限られる。平日の昼だけ、あるいは夜の早い時間だけ。「夜は仕事」と説明されることが多いパターンです
- 土日に会えない。「休日出勤が多くて」が続く
- 直前で、予定が流れることが多い
- 長時間、一緒にいられない。「このあと用事があって」が毎回
- 個室や、人目のない場所を好む
- 写真を撮ることを、強く嫌がる。二人で写ることを避ける
ただし、これらはすべて、まっとうな事情でも起こりえます。夜勤の仕事、介護、子育て。ひとつだけで判断しないでください。
判断の目安は、「重なる数」と「説明の一貫性」です。3つ以上重なり、かつ理由を聞くたびに説明が変わる場合は、確認する材料になります。
そして、いちばん分かりやすいのは、こちらから提案してみることです。「今度、土曜の昼に会いませんか」「一度、〇〇さんの住んでいるあたりで会ってみたいです」。反応で、多くのことが分かります。
証明書以外に、確かめられること
独身証明書は確実な方法ですが、交際の早い段階で求めるのは現実的ではありません。その前にできる確認があります。
1. 住まいを見る。交際が進めば、部屋に行く機会が生まれます。生活の痕跡が、ひとり暮らしのものかどうか。食器の数、洗面所の物、洗濯物。ここは、言葉より正直です。
2. 平日の夜に、電話をしてみる。家からかけられるかどうか。いつも外や車の中からという状態が続くなら、確認の材料になります。
3. 予定を先まで決めてみる。「来月の連休、どこか行きませんか」。長期休暇の予定が立てられるかどうかは、大きな判断材料です。
4. 友人に会わせてもらう。「〇〇さんの友達にも会ってみたい」。人間関係を見せられるかどうか。隠している相手は、ここを避けます。
5. SNSを教えてもらう。強制はできませんが、断り方に理由があるかどうか。
6. 結婚の話を、具体的に出してみる。「両親に会ってもらえますか」「いつごろを考えていますか」。ここで話が止まる、あるいは先延ばしにされ続けるなら、その理由を考えてください。
これらは、疑うための手順ではありません。結婚を考える相手であれば、いずれ通る場面ばかりです。まっとうな相手なら、どれも問題なく進みます。進まないこと自体が、情報になります。
よくある質問
「バツイチ」と書いてあれば信用していいですか?
疑うのは失礼ではないでしょうか。
通報しても大丈夫ですか?
独身証明書はどこで取れますか?
相手の配偶者から連絡が来てしまいました。
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