50代の出会いは、結婚だけが目的とは限りません。パートナーを探す、話し相手が欲しい、これからの時間を一緒に過ごせる人と出会いたい。それぞれに合った進め方があります。
目的を自分の言葉で決める
50代の場合、次のような目的が考えられます。どれも正当です。
- 再婚を前提としたパートナー探し
- 入籍にはこだわらない、共に過ごす相手
- 趣味を共有できる相手
- 将来を見据えて、支え合える人
これをプロフィールに書いてください。目的が明確なほど、同じ考えの人から反応があります。曖昧なままだと、目的の違う相手とやりとりして疲れることになります。
サービスの選び方
- 中高年向けを掲げているサービス。同年代が中心で、話が合いやすい
- 婚活型。年齢層が広く、真剣な相手が多い
- 操作が分かりやすいもの。使いにくいと続きません。無料の範囲で試して確かめてください
登録して、自分の年齢層で検索してみる。ここで人数が出るかどうかが、最大の判断材料です。
この年代で伝えておきたいこと
生活の背景が複雑になる年代です。後で問題になりやすいことは、早めに共有しておくほうが楽です。
| 内容 | 伝える時期の目安 |
|---|---|
| 結婚歴、子どもの有無 | プロフィールに記載 |
| 同居している家族 | やりとりの中で自然に |
| 親の介護の状況 | 交際が進んだ段階 |
| 健康状態、通院 | 生活を共にする話が出たとき |
| 財産や相続に関わること | 結婚を具体的に考える段階 |
安全面で特に注意すること
ロマンス詐欺の被害は、中高年層で多く報告されています。時間をかけて信頼させてから、投資や副業の話を持ち出すのが手口です。
お金の話が出た時点で、理由や金額に関係なくやりとりを終わりにしてください。「あなただけに」「今だけ」という言葉は合図です。判断に迷ったら、家族や友人に相談してください。一人で決めないことが最大の防御になります。
また、会うときは昼間、人のいる場所でという原則を守ってください。年齢に関係なく、この基本は変わりません。
関係の形には、いくつもの選択肢がある
この年代では、「結婚するかしないか」の二択ではありません。いくつかの形があり、それぞれに利点と留意点があります。
| 関係の形 | 内容 | 留意点 |
|---|---|---|
| 法律上の結婚 | 入籍し、戸籍上の夫婦になる | 相続・扶養の権利が明確。氏の変更や、子どもへの説明が必要になる場合があります |
| 事実婚 | 同居し、生活を共にするが入籍しない | 相続権はありません。住民票の続柄を「妻(未届)」にできます |
| 通い婚・週末婚 | それぞれの家を保ったまま、定期的に会う | 生活を変えずに済みます。この年代で選ぶ方が増えています |
| パートナーシップ | 入籍も同居もしないが、支え合う関係 | 形式にとらわれない分、認識のずれに注意が必要です |
どの形を望むのかを、自分の中で決めておいてください。そして、プロフィールに書いておくこと。「入籍にはこだわりません」「将来的に一緒に暮らせたら」。この一行があるだけで、話が早く進みます。
形が違うと、相続や扶養の扱いが変わります。財産や子どもがいる場合は、早い段階で確認しておくほうが安心です。
お金と相続の、整理
この年代の再出発では、お金の話を避けて通れません。気まずい話題ですが、後で問題になるより、先に整理しておくほうが穏やかです。
1. 相続の扱い。入籍すれば配偶者に相続権が生じ、お子さんの取り分が変わります。事実婚では、相手に相続権はありません。希望に応じて、遺言書の作成という選択肢もあります。
2. 年金。遺族年金の受給要件や、扶養の扱いは、婚姻の形によって変わります。再婚により、受給していた遺族年金が止まる場合があります。該当する方は、年金事務所で確認してください。
3. 住まい。持ち家か賃貸か、名義は誰か、住宅ローンは残っているか。同居する場合は、必ず話し合う項目です。
4. 生活費の分担。収入も年金額も違うのが普通です。「なんとなく」で始めると、必ず不満が出ます。
5. 医療と介護。入籍していないと、手術の同意や病状の説明で立ち会えない場合があります。意思表示の書面を用意しておくという方法もあります。
専門的な内容が多いので、必要に応じて行政書士や司法書士、市区町村の無料相談を活用してください。
お子さんへの、伝え方
成人したお子さんがいる場合、伝え方で受け止められ方が変わります。
1. 事後報告にしない。いちばん反発を招くのが、決めてから伝えることです。交際の段階で、存在だけでも伝えておくほうが、心の準備ができます。
2. 反対の理由を、まず聞く。亡くなった親への思い、財産のこと、単純な戸惑い。理由によって、話し方が変わります。財産が理由なら、遺言や生前贈与で解決できる場合があります。
3. 相手を「親の代わり」として紹介しない。「新しいお母さん」といった言い方は、避けたほうが無難です。あくまで、自分のパートナーとして紹介してください。
4. 会わせるのは、関係が固まってから。交際のたびに紹介すると、お子さんが疲れます。
5. 説得しようとしない。時間が解決することが多い場面です。反対されたその日に、結論を出す必要はありません。
そして、自分の人生を選ぶ権利は、自分にあります。お子さんの理解は大切ですが、それがすべてではありません。時間をかけて、少しずつ進めてください。
この年代を狙う、悪質な相手
残念なことですが、この年代は狙われやすいという現実があります。時間に余裕があり、資産を持っている方が多いためです。
注意すべき兆候
- 会う前から、資産や年金の額を聞いてくる
- 投資や不動産の話が、早い段階で出る
- 「二人の将来のために」とお金の話が始まる
- 会えそうで会えない状態が続く。遠方にいる、渡航費が必要、という展開
- ビデオ通話を断り続ける
- 結婚を急がせる。「早く籍を入れよう」と、会って間もない段階で言う
- 親族や事業の事情で、金銭を求めてくる
この一点さえ守れば、大半の被害は防げます。理由がどれほどもっともらしくても、例外を作らないでください。手口の詳細はロマンス詐欺の手口に、相談先は危険性と対策にまとめています。困ったときは消費者ホットライン「188」、または警察相談専用電話「#9110」へ。
健康のことを、どう扱うか
この年代では、健康の話は避けられません。ただ、伝え方には順番があります。
プロフィールには、前向きな部分だけ。「週に3回歩いています」「健康診断は毎年受けています」。持病の詳細を書く必要はありません。
会って、関係ができてから伝える。持病、服薬、通院。一緒に暮らすことを考える段階になったら、正直に伝えてください。隠して進むと、後で信頼の問題になります。
相手の健康についても、聞いていい。失礼なことではありません。「お互いの健康のことも、そろそろ話しておきませんか」と切り出せば、自然です。
介護の可能性についても、話しておく。親の介護、自分自身の将来。この年代では、現実的な問題です。話し合える相手かどうかが、そのまま判断材料になります。
健康診断を受けていない方は、この機会に受けておくことをおすすめします。結婚前の健康診断に、項目と費用をまとめました。自分の状態を数字で知っておくと、話す内容も落ち着いて決められます。
操作に不安があるときの、始め方
「スマートフォンの操作が不安で」という理由で、始める前に止まってしまう方がいます。順を追えば、難しくありません。
【準備】文字を大きくする
スマートフォンの設定で、文字のサイズを変えられます。iPhoneは「設定 → 画面表示と明るさ → テキストサイズ」、Androidは「設定 → ディスプレイ → フォントサイズ」。ここを先に変えておくと、その後がずっと楽になります。
【1日目】登録だけ
メールアドレスと、パスワードを決める。パスワードは紙に書いて、保管してください。忘れると、再設定に手間がかかります。
【2日目】年齢確認
身分証を撮影して送ります。明るい場所で、四隅が入るように。光が反射して文字が読めないと、やり直しになります。
【3日目】写真を入れる
1枚でも構いません。窓際で撮ったものを。
【4日目】プロフィールを書く
150字で足ります。年齢、住まい、仕事、求めている関係。
【5日目】眺めるだけ
誰にも連絡せず、どんな人がいるかを見る。ここまでで、5日です。
分からないことは、アプリ内のヘルプか、問い合わせ窓口で聞けます。電話で対応しているサービスもあります。ご家族に手伝ってもらうという方法もあります。
この年代の、時間の使い方
50代は、時間の余裕が生まれる時期でもあります。それを活かす進め方があります。
1. 昼の時間を使える。平日の日中に会えるのは、大きな利点です。店も空いていて、落ち着いて話せます。
2. 会う回数を、重ねられる。短時間で何度も会うほうが、相手を知るには有効です。1回3時間を2回より、1時間を6回のほうが、多くのことが分かります。
3. 急がなくていい。年齢を理由に焦る必要はありません。この年代の相手も、多くは急いでいません。ゆっくり進めることが、かえって信頼につながります。
4. 趣味や活動から広げる。時間があるぶん、地域の活動や趣味の集まりにも参加できます。アプリと併用すると、出会いの幅が広がります。
5. 体調に合わせる。無理な日程を組まないでください。疲れた状態で会っても、良い時間になりません。
そして、この年代の強みを意識してください。
- 相手の話を聞ける
- 生活が安定している
- 自分が何を大事にするかを、知っている
- 相手の欠点に、寛容でいられる
この4つは、若い年代にはないものです。プロフィールにも、そのまま反映させてください。謙遜や自虐を書く行を、この内容に置き換えるだけで、届く相手が変わります。
プロフィールに、書いておきたいこと
この年代では、先に書いておくことで話が早く進む項目があります。
- 望む関係の形。「入籍にはこだわりません」「将来的に一緒に暮らせたら」。ここが曖昧だと、お互いに動けません
- いまの暮らし方。ひとり暮らしか、家族と同居か
- お子さんの有無と、独立しているかどうか
- 親のこと。介護や同居の状況があれば
- 健康について、前向きな部分。「週に3回歩いています」「健康診断は毎年受けています」
- 会える時間帯。この年代は、平日の昼が使えることが強みです
持病の詳細は、書かなくて構いません。会って関係ができてから、必要な範囲で伝えれば十分です。
そして、謙遜と自虐は書かないでください。「もう若くないので」「今さらですが」。読む側は、そこを気にしていません。同じ行数を、生活の具体を書くことに使ってください。
この年代の強み——落ち着き、生活の安定、相手の話を聞けること——を、そのまま言葉にしてください。若い年代にはないものです。
よくある質問
子どもに反対されそうです。
入籍しない関係でもいいのでしょうか。
アプリの操作が不安です。
アプリの操作に不安があります。
入籍しない関係は、中途半端でしょうか。
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