アプリを選ぶとき、多くの人はランキングや広告を見て決めます。けれど、そこに載っているのは「人気があるかどうか」であって、「あなたに合うかどうか」ではありません。自分の目的から逆算して選ぶための5つの視点を、確認する順に並べました。あわせて、登録前に無料でできる見極め方と、乗り換えるべきタイミングの判断基準も説明します。
ランキングで選ぶと遠回りになる理由
比較サイトのランキングは、多くの場合、紹介料の大きさや会員数の多さで順位が決まっています。会員数が多いことは確かに強みですが、その中にあなたと目的の合う人がどれだけいるかは別の話です。
もうひとつ、会員数の数字そのものにも注意が必要です。「累計登録数」と「実際に稼働している会員数」はまったく違います。サービス開始から10年経っていれば、退会した人も、登録したまま一度も使っていない人も、累計には含まれます。「500万人」と書かれていても、いま毎日ログインしている人が何人かは、その数字からは分かりません。
婚活のつもりで恋活中心の場に入れば、真剣度の差に疲れます。趣味の合う人を探したいのに条件検索しかできない場では、探しようがありません。まず自分の目的を決めて、それに合う場を選ぶ。順序を逆にしないことが、いちばんの近道です。
視点1:目的が自分と合っているか
アプリは大きく4つのタイプに分かれます。自分がどれを求めているかを、先に決めてください。
| タイプ | 集まっている人 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 恋活型 | 20代〜30代前半が中心。まず会って話すところから | 恋人を探したい、友人から広げたい |
| 婚活型 | 結婚の意思を明示して登録する人。証明書の提出を求める場合もある | 期限を決めて結婚相手を探したい |
| コミュニティ型 | 趣味や価値観のグループでつながる | 条件より相性で選びたい |
| サポート型 | アドバイザーや仲人が間に入る | 一度挫折した、進め方に自信がない |
迷ったら、「1年後にどうなっていたいか」を考えてみてください。結婚していたいなら婚活型かサポート型、まず誰かと出会いたいなら恋活型かコミュニティ型が近くなります。
目的を書いておくと、場の合わない人が減る
タイプを選んだうえで、プロフィールに自分の目的を1行書いておいてください。「結婚を視野に入れています」「まずは友人のように話せる方と」。この1行があるだけで、目的の違う相手からの反応が減ります。
反応の数は減りますが、減るのは元々かみ合わなかった人です。やりとりが始まってから温度差に気づくほうが、時間も気持ちも消耗します。
視点2:年齢層と、住んでいる地域に人がいるか
全国の会員数が何百万人でも、自分の生活圏に相手がいなければ会うところまで進みません。特に都市部以外では、ここが結果を大きく左右します。
確認方法は簡単で、無料登録して検索してみることです。多くのサービスは、相手を探すところまでは無料でできます。自分の年齢の前後5歳、通える範囲の地域で絞り込んで、何人出てくるか。数十人しか出てこないなら、そのサービスはあなたの条件では機能しません。
「通える範囲」を先に決めておく
検索範囲は、実際に通える距離で設定してください。目安は次のとおりです。
| 片道の移動時間 | 現実的な会う頻度 |
|---|---|
| 30分以内 | 週1回でも負担にならない |
| 1時間程度 | 月2〜3回。続けられる範囲 |
| 1時間半以上 | 月1回程度。交際後に住まいの話が必要になる |
遠距離でも続く関係はありますが、始めから遠い相手ばかりを候補にすると、会う回数が増えないまま熱が冷めます。まずは通える範囲で探し、それでも人数が足りない場合に広げてください。
視点3:本人確認と監視体制
次の3つが揃っているかを、登録前に公式サイトで確認します。
- 公的身分証による年齢確認。法律上の義務でもあり、これがないサービスは論外です
- 24時間の投稿監視。プロフィールやメッセージを人またはシステムが監視しているか
- 通報とブロックの導線。困ったときにどう対処できるかが、あらかじめ説明されているか
この3つを公開しているサービスは、少なくとも「トラブルが起きる前提で設計している」ということです。何も書いていないサービスは、起きてから考えることになります。
年齢確認は、18歳以上であることの確認です。一方で、独身であることや、収入、勤務先の確認まで行うサービスもあります。婚活型に多く、手続きは面倒になりますが、そのぶん相手の情報が確かになります。どこまで確認しているかは、公式サイトの「安全への取り組み」といったページに書かれています。
視点4:料金の仕組みが読めるか
見るべきは金額の安さではなく、仕組みの分かりやすさです。
- 月額制かポイント制か
- 無料でできる範囲はどこまでか(多くは「メッセージを送る」から有料)
- 自動更新の条件と、解約の方法がどこに書いてあるか
特に3つ目です。解約の方法を探すのに苦労するサービスは、やめるときにも苦労します。登録前に、解約手順のページまでたどり着けるか試してみてください。
決済経路で金額が変わることがある
同じサービスでも、アプリ内課金(App Store / Google Play)とWeb決済で金額が違うことがあります。ストアの手数料が上乗せされるためで、Web決済のほうが安く設定されている場合があります。
また、解約の手続き先も変わります。アプリ内課金ならストアの「サブスクリプション」から、Web決済ならサービスのマイページから。この違いを知らずに「アプリを消したのに請求が続く」という失敗が非常に多いので、契約前に確認しておいてください。
視点5:困ったときに相談できるか
意外に見落とされがちですが、続けられるかどうかを決めるのはここです。
やりとりが止まった、何を書けばいいか分からない、会う約束のしかたが分からない。こうしたときに誰にも聞けないまま、静かに退会していく人は少なくありません。運営に相談窓口があるか、あるいは人が間に入ってくれる仕組みがあるかは、事前に確認しておく価値があります。
特に、一度アプリで挫折した経験がある方は、この視点を優先してください。前回と同じ進め方をすれば、同じところで止まります。仕組みを変えるほうが確実です。
登録前に、無料でここまで確かめられる
ここまでの5つの視点は、費用をかけずに確認できます。手順にすると次のとおりです。
- 公式サイトで届出番号・年齢確認・料金表・通報の説明を確認する(登録不要)
- 無料登録して、プロフィールを仮に作る(写真は後からでよい)
- 自分の条件で検索して、人数を数える(年齢±5歳、通える地域)
- 出てきた人のプロフィールを10件ほど読む(自己紹介文が充実しているか)
- 解約手順のページを探してみる(見つけにくければ要注意)
この5ステップで、そのサービスが自分に合うかどうかはほぼ判断できます。課金は、この確認が済んでからで構いません。
多くのサービスは3か月・6か月とまとめるほど割安になりますが、合わなかったときの損失も大きくなります。途中解約による返金は、ほとんどのサービスで行われません。まず1か月使って、会話が続く相手が現れるかを確かめてから延長してください。
乗り換えを考える目安
使い始めたあと、そのまま続けるか、別のサービスに移るか。判断の目安を示します。
| 状況 | まずやること |
|---|---|
| 「いいね」が返らない | 写真を撮り直す。ここが最も反応を左右します |
| マッチングはするが、会話が続かない | 最初のメッセージと自己紹介文を見直す |
| 会話は続くが、会う話にならない | 自分から日程を提案してみる |
| そもそも検索結果に人が少ない | サービスを変える |
| 1か月試して、話の合う人が一人もいない | サービスを変える |
順序が大切です。写真と自己紹介文を直さないままサービスを変えても、同じ結果になります。先に自分側でできることを一巡させて、それでも動かないときに場を変えてください。
選んだあと、最初の1週間でやること
サービスを決めたら、最初の1週間の使い方で、その後の手応えがほぼ決まります。順に進めてください。
| 日 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 1日目 | 写真を3枚そろえる(顔がはっきり写ったもの、全身、趣味の場面) | 反応の大半は写真で決まる |
| 2日目 | 自己紹介文を書く。300〜400字が目安 | 短すぎると読み飛ばされる |
| 3〜5日目 | 1日10人ずつ「いいね」を送る | 母数を作る。まとめて送らない |
| 6〜7日目 | 届いた反応を見て、写真の順番を入れ替える | 1枚目を変えると反応が変わる |
ここで大切なのは、結果が出ないときに変えるのは、サービスではなく自分の見せ方が先だということです。同じ写真と文章のまま別のサービスに移っても、返ってくる反応は同じになります。
選び方でつまずきやすい3つの思い込み
「有名なところなら間違いない」
広告を多く出せる会社は、それだけの資金があるということです。運営体制が整っている可能性は高いのですが、そこにあなたと目的の合う人がいるかは別問題です。必ず自分の条件で検索してから決めてください。
「まず安いところで試そう」
費用を抑えたい気持ちは自然ですが、安さだけで選ぶと、本人確認が甘いサービスに当たることがあります。安全のための仕組みには費用がかかっています。極端に安いサービスは、その費用をどこで削っているのかを考えてみてください。
「たくさん登録すれば確率が上がる」
登録数を増やしても、あなたが返信できる数は変わりません。やりとりが増えるほど一人あたりの丁寧さが下がり、かえって関係が続かなくなります。2つまでにとどめ、そのぶん一人ひとりに時間をかけるほうが結果につながります。
比べるときは、記録をつける
2つのサービスを試して、どちらが合うかを判断する。感覚で決めると、たいてい間違えます。記録をつけてください。
1か月、次の4つだけ数えてください。
| 数えるもの | 意味 |
|---|---|
| 送った「いいね」の数 | 分母。これがないと、他の数字が読めません |
| マッチングした数 | 写真とプロフィールが効いているかの指標 |
| 3往復以上続いた数 | いちばん重要。相手の質と、目的の一致度が出ます |
| 会うところまで進んだ数 | 最終的な成果 |
「いいね」の数だけを見て判断しないでください。数が多くても、3往復続く相手がいなければ、そのサービスは合っていません。逆に、数が少なくても会うところまで進むなら、合っています。
記録は、メモアプリで十分です。1日30秒で終わります。この30秒があるかないかで、1か月後の判断がまったく変わります。
そして、3か月ごとに見返してください。数字が動いていれば、やり方が効いています。動いていなければ、変えるべき場所が特定できます。いいねを増やすにはに、2週間単位で試す方法をまとめました。
選ぶ前に、自分の条件を整理する
サービスを比べる前に、自分が何を求めているかを整理しておかないと、どこを選んでも迷います。
紙に書き出して、3つの箱に分けてください。
- 絶対に譲れない条件——3つまで。喫煙、結婚の意思、住んでいる範囲など
- できれば満たしたい条件——5つまで。年齢、勤務形態、子どもの希望など
- 会ってから判断すること——制限なし。身長、見た目、趣味、年収の細かい額
1番目の箱を3つに絞ることが、いちばん大切です。ここに10個入っていると、どのサービスを使っても該当者がいません。
そして、この整理ができると、サービス選びの基準が自動的に決まります。
- 「結婚の意思」が1番目の箱にあるなら → 婚活型
- 「価値観の一致」が上位なら → コミュニティ型かサポート型
- 「まず会って判断したい」なら → 恋活型で母数を確保
- 「身元の確実さ」が最優先なら → 証明書の提出があるサービス
つまり、サービスを比べる時間の半分は、自分の条件を整理する時間に使うべきです。ここが決まっていないと、比較記事をいくら読んでも決まりません。タイプごとの違いはアプリの4つのタイプにまとめています。
よくある質問
複数のアプリを同時に使ってもいいですか?
男性が有料で女性が無料なのは、なぜですか?
会員数は多いほうがいいですか?
選んだあとで合わないと分かったらどうすればいいですか?
広告でよく見るサービスを選べば間違いないですか?
無料のサービスだけで進められますか?
写真がどうしても用意できません
登録したことを、周りに知られたくありません
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